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【市況】ダウ先物は下落 明日の米雇用統計待ち 中東情勢は依然燻る=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:56)(日本時間21:56)
ダウ先物 42372(-138.00 -0.32%)
S&P500 5747.75(-12.50 -0.22%)
ナスダック100先物 19943.75(-66.00 -0.33%)

 米株価指数先物市場でダウ先物とS&P500、ナスダック100の3指数とも下落している。先ほど発表の米新規失業保険申請件数が発表になり前回から増加していたが、反応は限定的となっている。

 中東情勢が依然燻っていることも米株式市場の重石となっている。イスラエルがヒズボラへの報復措置としてベイルートを空爆した。イスラエルはイランにはまだ報復措置を実施していないものの、市場の警戒感は根強い。中東の両大国がエスカレートすると地政学のリスクは本格的に高まる。

 市場は明日の米雇用統計を待っている。先週のパウエルFRB議長の発言で市場は11月の大幅利下げの可能性は後退させているが、年内に計0.75%の利下げの可能性は織り込んだままの状態にある。11月の大幅利下げがなければ12月にあると見ているようだ。

 「明日の米雇用統計を前に不安が残る。年初には投資家は弱いデータを望んでいた。金利引き下げに関する期待が早まるからだ。しかし、8月のようにデータがあまりにも弱過ぎると、景気後退への懸念が今度は強まる。微妙なバランスだ」との声も聞かれる。

 ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が時間外で大幅安。前日引け後に6-8月期決算(第3四半期)を発表し、通期のガイダンスで売上高見通しを下方修正した。

 エヌビディア<NVDA>が時間外で続伸。フアンCEOが米CNBCのインタビューに答え、次世代AI半導体「ブラックウェル」について、現在フル生産されており、予定通り進んでいると述べたことが材料視されている。

 遠隔医療プラットフォームのヒムズ&ハーズ・ヘルス<HIMS>が時間外で大幅安。同社は肥満治療薬としてGLP-1混合薬「セマグルチド」を販売しているが、FDAがイーライリリー<LLY>の肥満量および糖尿病治療薬、ゼップバウンド、マンジャロが米国ではもはや品薄状態ではないと発表したことが嫌気されている。

 充電インフラ運営のEVゴー<EVGO>が時間外で大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同業他社を上回る業績を達成するとの見通しを示している。

(NY時間09:06)(日本時間22:06)時間外
リーバイ・ストラウス<LEVI> 18.66(-2.40 -11.40%)
ヒムズ&ハーズ<HIMS> 16.55(-2.40 -12.66%)
EVゴー<EVGO> 4.92(+0.99 +25.19%)

アップル<AAPL> 225.11(-1.67 -0.74%)
マイクロソフト<MSFT> 417.33(+0.20 +0.05%)
アマゾン<AMZN> 183.29(-1.47 -0.80%)
アルファベット<GOOG> 166.26(-1.05 -0.63%)
テスラ<TSLA> 245.71(-3.31 -1.33%)
メタ<META> 569.48(-3.33 -0.58%)
エヌビディア<NVDA> 121.33(+2.48 +2.09%)
AMD<AMD> 160.30(+0.52 +0.33%)
イーライリリー<LLY> 891.36(+0.29 +0.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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