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東京株式(大引け)=743円高、急激な円安を背景に幅広く買い戻される

 3日の東京株式市場は前日の急落の反動で主力株をはじめ広範囲に買い戻された。日経平均は一時1000円を超えて上昇する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比743円30銭高の3万8552円06銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は19億664万株、売買代金概算は4兆2946億円。値上がり銘柄数は1291、対して値下がり銘柄数は309、変わらずは45銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好、日経平均は前日の下げ分をほぼ取り戻す形で急速に切り返した。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数がいずれも小高く引けたことで投資家の不安心理が緩和され、一方で外国為替市場では石破新首相の発言を受け一時1ドル=147円台まで急激に円安方向に振れたことが、半導体関連などを中心に買いを呼び込んだ。ただ、きょうの日経平均の高値は朝方取引開始直後につけており、その後は狭いゾーンのもみ合いながら、伸び悩み気味となった。緩む場面では買いが入り、おおむね3万8000円台後半でもみ合った。値上がり銘柄数は後場に入って減少したが、それでもプライム市場全体の78%強の銘柄が上昇。売買代金は3日続けて4兆円台前半の水準となり、株価の値幅の割にはやや盛り上がりを欠いた状態が続いている。

 個別では、売買代金2位に入ったディスコ<6146>、同3位のレーザーテック<6920>、同4位の東京エレクトロン<8035>と半導体製造装置関連への買いが目立った。ファーストリテイリング<9983>が大きく上値を追い、トヨタ自動車<7203>も堅調。霞ヶ関キャピタル<3498>が商いを膨らませ値上がり率首位に買われた。エムスリー<2413>、Macbee Planet<7095>、住友ファーマ<4506>などが急伸をみせ、西武ホールディングス<9024>も大幅高。タツモ<6266>、サムコ<6387>なども物色人気。

 半面、川崎重工業<7012>が冴えず、日立製作所<6501>も軟調な動き。みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクの一角が弱含み、ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。兼松<8020>、楽天銀行<5838>が値を下げ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も利益確定売りに下落。チェンジホールディングス<3962>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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