日経平均VIは大幅に上昇、株価大幅高だが警戒感は継続
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時10分現在、前日比+4.38(上昇率15.73%)の32.23と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は32.27、安値は27.76。
外為市場で円安・ドル高の動きとなったことなどを受け、今日の東京株式市場は買いが先行。日経225先物は上昇して始まり、取引開始後も大幅高水準で推移した。一方、市場では引き続き中東の地政学リスクの高まりが懸念されていることに加え、日経225先物がこのところ大幅高と大幅安を繰り返す展開となっていることから、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが継続。日経VIは概ね昨日の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ