NY株式:NYダウは137ドル高、大幅利下げ期待が支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は137.89ドル高の42,313.00ドル、ナスダックは70.70ポイント安の18,119.59で取引を終了した。
8月PCE価格指数でインフレ鈍化基調の継続が証明され、寄り付き後、上昇。予想以上の鈍化ペースを受けて大幅利下げ観測が支援し、続伸した。ミシガン大消費者信頼感指数も予想を上回りダウは一段高。終盤にかけ、中東情勢の悪化懸念に失速も過去最高値を更新した。ナスダックは半導体のエヌビディア(NVDA)の下落が響き、下落に転じ相場はまちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
カジノリゾートを運営するウィン・リゾーツ(WYNN)はアナリストがアラブ首長国連邦(UAE)の高級リゾートの価値が過小評価されていると投資判断を引き上げ、上昇。石油・天然ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)もアナリストが投資判断を引き上げ、上昇した。半導体のエヌビディア(NVDA)は中国政府が同社製人工知能(AI)を利用しないよう同国企業に指示したとの報道が嫌気され下落。スキーリゾートやホテルを運営するベイル・リゾーツ(MTN)は5-7月期の赤字拡大でコスト削減の全従業員2%弱削減計画を発表し、下落した。
連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事はデータが経済の強さが継続していることを示唆していると言及。同理事は、9月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが好ましいと、委員会の決定に反対票を投じた。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ