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話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井住友FG、ライスカレー、AIメカ

■三井住友FG <8316>  2,954.5円  -103.5 円 (-3.4%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など、メガバンクが軟調推移。自民党の麻生太郎副総裁が今回の総裁選で、高市早苗経済安全保障相を支持する意向を固めたと26日夜以降、国内メディアが相次いで報じた。高市氏はこれまで、日銀の利上げの必要性に対し否定的な見解を示していた。高市氏が次期総裁となった場合、日銀の追加利上げと市中金利の上昇機運が低下するとの見方から、銀行株への売りがかさんだようだ。

■INPEX <1605>  1,957.5円  -24.5 円 (-1.2%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が軟調。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が26日、サウジアラビアが1バレル=100ドルの非公式の価格目標を撤回し、12月からの増産へ準備を進めていると報じた。これを受け、米原油先物相場は急落し、米国産のWTI先物中心限月は2週ぶりの安値をつけた。石油関連株を巡っては、相場安に伴う採算性の悪化リスクが意識され、売りが膨らんだようだ。ENEOSホールディングス<5020>やコスモエネルギーホールディングス<5021>、出光興産<5019>も安い。

■テーオーシー <8841>  639円  -5 円 (-0.8%)  本日終値
 テーオーシー<8841>が反落。26日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、投資有価証券売却益8億6900万円を25年3月期第2四半期に特別利益として計上すると発表したが、好材料視する動きは限定的のようだ。なお、通期業績予想への影響については現在精査中としている。

■古河電池 <6937>  1,379円  -3 円 (-0.2%)  本日終値
 古河電池<6937>は冴えない動き。26日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を31億円から17億6000万円(前期比31.6%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。23年6月から24年6月までに納品した非常用バッテリーの一部に発生した液漏れに対する保証費用として、製品保証費用16億6200万円を特別損失として計上することなどが要因としている。なお、売上高800億円(同6.0%増)、営業利益40億円(同23.7%増)は従来見通しを据え置いている。

■ライスカレー <195A>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ライスカレー<195A>がストップ高。26日の取引終了後、キッズやティーンズ向けに財布やポーチ、バッグなどのオリジナル企画商品の製造販売卸を行う松村商店(東京都墨田区)の全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。松村商店はOEM(相手先ブランド製造)・ODM(相手先ブランド設計・製造)メーカーとしての地位を確立していることから、今回の買収によりライスカレーはOEM・ODM領域への参入を本格的に加速することができ、企画・生産・販売促進まで一気通貫で行うコミュニティデータプラットフォーマーとしての体制構築を進めることができると判断したという。取得価額は9億5000万円。なお、25年3月期業績への影響は精査中としている。

■助川電気工業 <7711>  2,260円  +277 円 (+14.0%) 一時ストップ高   本日終値
 助川電気工業<7711>が異彩高で、破竹の10連騰を記録。上げ足も加速させ、1992年以来約32年ぶりの高値圏にまい進した。10営業日合算で実に55%も株価水準を切り上げている。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器で高実績を誇るほか、次世代原子炉の研究機関向け核融合関連製品でも旺盛な需要を捉えている。きょう行われる自民党総裁選で有力候補と目されている高市経済安全保障相は、原子力(革新炉)分野の理解が深く、核融合分野への国策支援に積極的な政策姿勢をみせている。助川電気はその関連有力株としてマーケットの熱い視線を浴びている。

■AIメカテック <6227>  3,020円  +279 円 (+10.2%)  本日終値
 AIメカテック<6227>は反発。26日取引終了後、取得上限9万株(自己株式を除く発行済み株数の1.47%)、または2億5000万円とする自社株買いの実施を発表した。期間は10月1日から同月21日まで。

■FFRIセキュリティ <3692>  2,899円  +256 円 (+9.7%)  本日終値
 FFRIセキュリティ<3692>が大幅続伸。9月に入ってから急速に上値追い態勢に入っており、直近は2600~2700円近辺で踊り場を形成していたが、きょうは満を持して水準を切り上げ約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。同社はサイバーセキュリティー専業の研究開発型企業で、標的型攻撃に特化したソフト開発で強みを持ち、自社開発の純国産エンドポイントセキュリティーソフト「ヤライ」で高実績をあげている。また、専門性の高い人材を擁し、世界トップレベルのセキュリティーエンジニアも複数在籍している。きょう投開票が行われる自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障担当相が勝利する可能性があるが、高市氏はサイバーセキュリティーの充実を安全保障の観点で重視しており、同社株は高市関連銘柄の一角として物色人気を博している。

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