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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ウェルスナビ、ワールド、ノーリツ鋼機

ウェルスナビ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウェルスナビ <7342>  1,358円  +300 円 (+28.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウェルスナビ<7342>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1358円でカイ気配となっている。29日付の日本経済新聞朝刊が、「三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、投資一任サービスのロボットアドバイザー(ロボアド)最大手のウェルスナビを買収する」と報じた。近くTOB(株式公開買い付け)に踏み切り、全株式を取得して完全子会社にする方針としている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>とウェルスナビはともに、報道を受けてコメントを開示し、本日開催の取締役会に付議する予定だと明らかにした。ウェルスナビに対しては、TOBにおいて株価に上乗せされるプレミアムへの期待が膨らむ形となり、大量の買い注文が入った。記事によると、三菱UFJはウェルスナビを完全子会社にすることで、スマートフォンのアプリなどで最適な金融商品を提案するサービスを加速させる。報道を受け、東京証券取引所は寄り付き前にウェルスナビの株式売買を一時停止する措置をとった。

■ワールド <3612>  2,158円  +228 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ワールド<3612>が続急伸している。28日の取引終了後、三菱商事ファッション(東京都港区)の全株式を25年2月中に取得し完全子会社化すると発表しており、好材料視されている。三菱商事ファッションは、三菱商事<8058>グループでアパレル・雑貨・靴の製品供給を担うファブレスメーカーで、今回の子会社化により、ワールドのB2B事業であるプラットフォーム事業の拡大や海外輸入ブランドのエージェント業務における相乗効果が期待できる。取得価額は93億2500万円。なお、25年2月期業績への影響は精査中としている。

■ノーリツ鋼機 <7744>  4,605円  +280 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 28日に業績修正を発表。「今期最終を4%上方修正」が好感された。
 ノーリツ鋼機 <7744> [東証P] が11月28日大引け後(15:30)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。24年12月期の連結最終利益を従来予想の138億円→143億円(前期は101億円)に3.6%上方修正し、増益率が35.3%増→40.2%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒ノーリツ鋼機の詳しい業績推移表を見る

■JEH <5889>  2,767円  +148 円 (+5.7%)  11:30現在
 Japan Eyewear Holdings<5889>が大幅高で3日ぶりに反発している。28日の取引終了後、東証プライム市場への市場区分変更申請を行ったと発表したことが好感されている。なお、現時点で承認日は未定であり、承認が受けられない場合もあるとしている。

■東邦チタニウム <5727>  1,032円  +46 円 (+4.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 東邦チタニウム<5727>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「航空機部品に使われるレアメタル(希少金属)であるチタンを巡り、ロシアのウクライナ侵略を受けた米ロ間の対立が強まっている」と報じられており、なかで「勢いを増しているのが『メード・イン・ジャパン』のチタンだ」とあることから、同社に買いが入っているようだ。記事では、10月下旬に米国がG7に対してロシア産チタンなどへの制裁検討を要請したと伝わったことや、9月にロシアのプーチン大統領がチタンなどの輸出制限を政府に検討するよう指示したことなどを受けて、チタン供給を巡る懸念が強まっているとし、そうしたなかで需要の受け皿として日本勢の存在感が高まっているとしている。これを受けて同社のほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>にも買いが流入し株価を押し上げている。

■パークシャ <3993>  4,085円  +145 円 (+3.7%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>は高い。グループ会社のPKSHA Associates(パークシャ・アソシエイツ)がこの日、大日本印刷<7912>とRPA分野で協業を開始したと発表した。パークシャ・アソシエイツのノーコードRPAツール「ロボオペレータ」をベースとした「DNPかんたん操作RPA」を提供するという。これが買い手掛かりとなっている。

■共立メンテナンス <9616>  2,791.5円  +76 円 (+2.8%)  11:30現在
 共立メンテナンス<9616>が地合い悪の間隙を縫って上値追い。マドを開けて買われ、一時77円あまりの上昇で2790円台まで上値を伸ばし、今週25日に上ヒゲでつけた戻り高値を払拭した。ビジネスホテルやリゾートホテルの運営などを全国展開、インバウンド需要を取り込み業績は好調に推移している。25年3月期は売上高、営業利益ともに2ケタ伸長で連続での過去最高更新が見込まれている。10月の訪日外国人観光客数は単月で過去最高を記録するなどビジネス環境への追い風が強まるなか、内需の好業績株として機関投資家とみられる実需買いが観測される状況にある。

■第一生命HD <8750>  4,009円  +96 円 (+2.5%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が上伸し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり。しずおかフィナンシャルグループ<5831>や滋賀銀行<8366>、楽天銀行<5838>が高い。この日、総務省が発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.2%の上昇となり、10月の1.8%から伸び率は拡大。市場予想を上回った。これを受け、12月の日銀金融政策決定会合で、追加利上げが実施されるとの観測が広がり、円債市場で債券先物は売られ長期金利に上昇圧力が掛かっている。金融セクターに対しては、金利上昇による事業環境の更なる好転を見込んだ買いを誘う要因となったようだ。

■椿本興業 <8052>  1,915円  +40 円 (+2.1%)  11:30現在
 椿本興業<8052>は堅調。28日取引終了後、45万株(自己株式を除く発行済み株数の2.39%)を上限に29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが手掛かりとなっている。買い付け価格は28日終値の1875円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、椿本興は29日に買い付けを実施し、上限の45万株を取得した。

■キムラユニティー <9368>  1,449円  +30 円 (+2.1%)  11:30現在
 キムラユニティー<9368>は続伸。28日取引終了後、120万株(自己株式を除く発行済み株数の5.55%)を上限に29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は28日終値の1419円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、キムラユニテは29日に買い付けを実施し、108万9700株を取得した。

■システナ <2317>  353円  +5 円 (+1.4%)  11:30現在
 システナ<2317>はしっかり。28日取引終了後、10月度の月次概況(速報)を発表。売上高は前年同月比14.7%増の69億7300万円、営業利益は同19.6%増の9億6700万円だった。「ビジネスソリューション事業」「次世代モビリティ事業」が全体を牽引した。

■アスクル <2678>  1,866円  +20 円 (+1.1%)  11:30現在
 アスクル<2678>が続伸している。28日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比7.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視されている。主力のASKUL事業が同7.5%増となったことが牽引した。一方のLOHACO事業も同2.9%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じた。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,313円  +21 円 (+0.9%)  11:30現在
 ゼリア新薬工業<4559>はしっかり。28日取引終了後、スイスのグループ会社が香港企業と契約を結んだことを明らかにした。香港のPioneer Pharma(Hong Kong)との間で、潰瘍性大腸炎治療剤「ASACOL錠800mg」の中国における流通とマーケティングに関する契約を締結したという。

■伊藤園 <2593>  3,267円  +20 円 (+0.6%)  11:30現在
 伊藤園<2593>がしっかり。28日の取引終了後、取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.44%)、取得総額120億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを材料視した買いが株価を下支えしている。取得期間は12月3日から来年3月31日まで。また、来年4月15日に300万株を消却する予定。

■日産自動車 <7201>  362.6円  -11.3 円 (-3.0%)  11:30現在
 日産自動車<7201>が反落し、年初来安値を更新した。海外での自動車販売の低迷を背景に業績悪化にあえぐ同社は、11月7日の9月中間期決算発表後に株価に下押し圧力が強まった後、アクティビストの保有観測報道を受けて株価に浮揚力が働く場面があった。だが、1ドル=150円台まで円高に振れる為替相場を重荷として戻り売りが顕在化している。28日にはムーディーズ・ジャパンが日産自の発行体格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表。格付けは「Baa3」で据え置いた。機関投資家を中心に買い持ち高を圧縮する目的の売りが断続的に続いており、株価水準の切り下げにつながったとみられている。

●ストップ高銘柄
 BTM <5247>  2,254円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 テクノマセマティカル <3787>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 セーラー広告 <2156>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ビート <9399>  2,230円  -500 円 (-18.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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