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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9828 ゲンキGDC

東証S
3,830円
前日比
+25
+0.66%
PTS
3,820円
15:23 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.5 4.48 1.57 2.81
時価総額 680億円
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利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 33社選出 <成長株特集>

 本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。

 今回は19日に配信した時価総額2500億円以上の銘柄を対象とした「第1弾」に続き、19日時点の時価総額が750億円以上2500億円未満の中から、24年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。

 下表では、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している33社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップとなったのは、AnyMind Group <5027> [東証G]。24年4-6月期(第2四半期)の税引き前利益は5.8億円(前年同期比2.6倍)と3四半期連続の最高益更新を遂げた。国内だけでなくグローバルで新規クリエイターの獲得を強化したことが奏功し、パートナーグロース領域のクリエイター向け成長支援事業の収益が急拡大した。業績好調に伴い、24年12月期通期の同利益予想を大幅上方修正し、3期連続の過去最高益見通しをさらに上乗せした。

 2位にリスト入りした鴻池運輸 <9025> [東証P]の4-6月期(第1四半期)は、国際旅客便の復便による取扱量増加や単価改定の獲得などで空港関連の収益が拡大したほか、航空貨物運賃市況の回復や米国冷凍冷蔵倉庫での取扱量増加を背景に国際関連も大きく伸びた。併せて、25年3月期上期(4-9月)の業績予想を上方修正したことも好感され、株価は8月30日に上場来高値2531円をつけている。

 3位に入ったマースグループホールディングス <6419> [東証P]の4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比69.6%増の53.2億円と実に78四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。スマート遊技機専用ユニットを中心にプリペイドカードシステムの販売が好調だったほか、7月発行の新紙幣対応でソフトウェアのバージョンアップや機器の入れ替えなどの需要を取り込んだ。上期計画の74.4億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れが期待される。

 4位のBuySell Technologies <7685> [東証G]の4-6月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に更新した。出張訪問買取事業で好調な中古品の買い取りによって積み上がった在庫の販売が順調に進んだことに加え、全国のショッピングセンターなどを中心に買取店舗を展開するむすび社の買収効果も収益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、24年12月期通期の業績見通しと配当計画を上方修正したことも評価され、株価は年初来高値圏に急浮上している。

 5位のゼリア新薬工業 <4559> [東証P]は主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」、炎症性腸疾患治療剤「エントコート」が欧州を中心に海外で好調だったほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」の販売も伸びた。また、為替差益も膨らみ、4-6月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。

 6位のタムロン <7740> [東証P]は新製品投入の効果などでカメラ用交換レンズの販売が伸びたうえ、注力分野のFA/マシンビジョン用レンズやカメラモジュールも好調だった。また、原価低減や円安効果も寄与し、4-6月期(第2四半期)は2四半期連続の最高益更新を達成した。業績好調に伴い、24年12月期通期の経常最高益予想をさらに上乗せしたことを受けて、株価は9月3日に上場来高値4840円まで上値を伸ばしている。

 7位にリスト入りしたJBCCホールディングス <9889> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は16.5億円と過去最高だった前年同期を34.7%上回って着地。クラウドファーストでのIT環境やシステム化の検討が進み、運用&最適化付きクラウドサービス「EcoOne」が好調を維持したうえ、高度化するサイバー攻撃の急増に伴うセキュリティ対策の引き合いも旺盛だった。また、システム分野では顧客のシステム更改によるハードウェアの刷新が重なったことも利益拡大につながった。株価は8月29日に約24年3ヵ月ぶりの高値4655円まで上昇する場面があった。

 選出リストには上場来高値を更新した企業が目立つ。鴻池運輸、タムロン、Genki Global Dining Concepts <9828> [東証S]、ミズノ <8022> [東証P]、太陽ホールディングス <4626> [東証P]、湖北工業 <6524> [東証S]、アルゴグラフィックス <7595> [東証P]、松風 <7979> [東証P]、Genky DrugStores <9267> [東証P]、ニッコンホールディングス <9072> [東証P]はいずれも好決算を受けて上場来高値を塗り替えた。こうした銘柄は過去の売買による抵抗帯がない“株価青天井”銘柄としても注目される。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名     上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER
<5027> エニマインド   81.9   584   321    194   1846   628 56.2 *
<9025> 鴻池運輸     44.7  6857   4738    5.7  18000  17034 10.8
<6419> マースGHD   40.4  5320   3789    0.2  12520  12500  7.5
<7685> バイセル     38.6  1707   1232   12.7   4140   3672 36.5
<4559> ゼリア新薬    38.2  5459   3949   17.5  10000   8513 12.7
<7740> タムロン     38.2  6356   4598   36.7  19100  13972 13.2
<9889> JBCCHD   34.7  1658   1231   14.3   5200   4549 18.8
<3110> 日東紡      32.7  4768   3594   39.9  16000  11436 19.6
<9828> ゲンキGDC   32.4  1857   1403    0.4   5100   5081 23.4
<5310> 東洋炭素     28.7  3954   3072    3.1  10500  10182 15.1

<4107> 伊勢化      28.0  2043   1596   29.0   6600   5117 22.5
<4958> 長谷川香料    26.2  3448   2732   10.2  10000   9075 17.3
<9722> 藤田観      24.7  3438   2756   49.6  11000   7355 14.1
<8022> ミズノ      16.9  7398   6328    6.3  20500  19288 15.5
<6670> MCJ      16.6  5999   5145    5.3  18000  17087 11.7
<8014> 蝶理       16.4  4858   4174    3.6  15000  14476  8.8
<7864> フジシール    14.6  5188   4529    5.9  15600  14732 12.1
<7283> 愛三工      14.3  6938   6070   16.3  20000  17201  7.0
<4626> 太陽HD     14.2  6183   5416   10.7  20000  18062 14.9
<6524> 湖北工業     13.3  1623   1432    4.4   4637   4443 27.9

<7595> アルゴグラフ   12.7  3007   2669    3.2  10000   9686 16.9
<7979> 松風       11.4  1812   1627    9.5   5604   5118 19.1
<7327> 第四北越FG   10.7  14776  13350    7.6  33200  30868  9.2
<6454> マックス      9.0  4572   4196    0.2  13740  13717 15.7
<2733> あらた       8.3  5057   4669    8.2  16600  15341 10.6
<4480> メドレー      7.3  2444   2278   18.2   4440   3755 37.3
<9267> Genky     7.2  2580   2406   10.3  10220   9268 16.3
<7189> 西日本FH     6.9  15201  14220    8.3  41000  37868  8.4
<4099> 四国化HD     3.9  3033   2919    2.2   9500   9291 11.7
<8522> 名古屋銀      3.6  5860   5659    7.1  17300  16146  8.7

<6269> 三井海洋      3.1  16851  16347   38.2  42079  30446  7.6 *
<6871> 日本マイクロ    2.6  3401   3316   12.3  11700  10423 17.3
<9072> ニッコンHD    1.7  6536   6428    6.0  25300  23875 13.9

※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

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