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NY株式:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える


米国株式市場はまちまち。ダウ平均は228.30ドル高の41,622.08ドル、ナスダックは91.85ポイント安の17,592.13で取引を終了した。

今週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。9月NY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待に支えられた買いにダウは上昇し過去最高値を更新した。一方、ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)の下落が重しとなり、終日軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

半導体のインテル(INTC)は国防総省向けの半導体製造で連邦補助金を最大35億ドル正式に獲得したことが明らかになったほか、オンライン小売のアマゾン(AMZN)傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けカスタム人工知能(AI)チップを製造することが明らかになり、上昇。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)も人工知能(AI)需要の継続、クラウド関連の収益増期待でアナリストが目標株価を引き上げ、上昇した。

鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチ―ル(X)は日本製鉄による同社買収を巡るバイデン政権の判断が11月の大統領選後に先延ばしされる可能性が報じられ、速やかな買収阻止発表への警戒感が後退し、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ(C)はソフトランディング観測に、利益率圧迫への懸念が後退し、それぞれ上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は先週発表した新型アイフォーン16を巡り、アナリストが最初の週末の予約販売台数が前年のアイフォーン15に比べ13%減となったとし、需要が予想を下回る可能性を警告し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はストライキ中、現金保持のため、新規人員採用凍結、一時帰休を含むコスト削減措置を発表し、下落した。

民主党上院議員の3人は、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長宛ての書簡で、労働市場の潜在的なリスク軽減のため、今週開催するFOMCで75ベーシスポイントの利下げを含みより積極的に前倒しでの利下げ実施を検討すべきだと要請したと、報じられた。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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