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ダウ平均は続伸の一方、ナスダックは下落 アップルが下落 大幅利下げ期待強まる=米国株序盤

NY株式16日(NY時間12:50)(日本時間01:50)
ダウ平均   41532.04(+138.26 +0.34%)
ナスダック   17523.55(-160.43 -0.91%)
CME日経平均先物 36510(大証終比:+220 +0.61%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸の一方、IT・ハイテク株は先週の買い戻しが一服し、ナスダックはマイナス圏での推移となっている。特にアップル<AAPL>が下落しており指数を圧迫している。

 同社はアイフォーン16の事前予約を6日から開始しているが、アナリストが最初の週末の予約注文分析に基づいて、Proシリーズの需要が予想を下回っていると指摘した。予約販売台数は昨年の15シリーズの最初の週末の販売台数と比較して12.7%減の約3700万台と推定されると述べている。アップルのサプライヤーの株価も下落。

 また、エヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>、マイクロン<MU>など半導体関連株も下落。AIに対する見直しの動きも出ているようだ。長期的には間違いなく成長分野ではあるが、足元の株価は行き過ぎなのではとの懸念も根強くある模様。

 市場は明日からのFOMCの結果を待っている。ここに来て大幅利下げの可能性が急浮上しており、短期金融市場では一時65%以上まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。ただ、エコノミストからは「経済は景気後退、或はそれに近いと考えるような状況には決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。今週のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開を留意する必要はありそうだ。

 インテル<INTC>が上昇。同社は米当局者と拘束力のある合意に達し、国防総省向けの半導体製造で連邦補助金最大35億ドルの獲得を正式に認められた。先週末にブルームバーグが関係者の話として伝えた。早ければ今週にも発表される可能性があるという。

 オラクル<ORCL>が5日続伸。同社は先週の決算から上げが続いているが、本日はアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の155ドルから210ドルに引き上げた。

 バイオ医薬品のニューバレント<NUVL>が大幅高。同社が主導する2つの初期段階のがんプログラムの臨床試験の最新結果を公表。データはウォール街を感嘆させた。

 イグザクト・サイエンシズ<EXAS>が上昇。同社は血液ベースの大腸がんスクリーニング検査候補の良好な研究結果を発表した。

インテル<INTC> 20.18(+0.52 +2.62%)
ストラタシス<SSYS> 7.47(+0.42 +5.96%)
オラクル<ORCL> 172.06(+10.03 +6.19%)
ニューバレント<NUVL> 107.07(+19.62 +22.44%)
イグザクト<EXAS> 68.86(+3.32 +5.06%)

ブロードコム<AVGO> 162.89(-4.80 -2.86%)
クアルコム<QCOM> 164.34(-3.39 -2.02%)
シーラス・ロジック<CRUS> 124.45(-8.72 -6.55%)
コルボ<QRVO> 98.92(-8.73 -8.11%)
スカイワークス<SWKS> 95.17(-7.30 -7.12%)

アップル<AAPL> 215.29(-7.21 -3.24%)
マイクロソフト<MSFT> 429.80(-0.80 -0.18%)
アマゾン<AMZN> 183.95(-2.54 -1.36%)
アルファベットC<GOOG> 158.79(+0.42 +0.27%)
テスラ<TSLA> 226.66(-3.63 -1.58%)
メタ<META> 524.98(+0.86 +0.16%)
AMD<AMD> 151.63(-0.68 -0.45%)
エヌビディア<NVDA> 115.96(-3.14 -2.64%)
イーライリリー<LLY> 925.85(+2.14 +0.23%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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