NY株式:NYダウは626ドル安、ハードランディングを警戒
米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は626.15ドル安の40,936.93ドル、ナスダックは577.33ポイント安の17,136.30で取引を終了した。
8月ISM製造業景況指数が予想を下回ったためハードランディング懸念も強まり、寄り付き後、下落。ダウは過去最高値からの利益確定売りも加速し、終日売りが先行した。エヌビディア(NVDA)など半導体セクターの売りもさらなる圧力となり、ナスダックも大きく売られ、終盤にかけ、相場は下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、電気通信サービスや家庭・パーソナルが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は物言う投資家のエリオット・インベストメント・マネジメントによる同社株の保有が全体の10%に達し、臨時株主総会の招集を要求できる水準を上回ったとの報道で、上昇。防衛のロッキード・マーチン(LMT)はアナリストの投資判断・目標株価引き上げで、上昇した。不動産サービス会社のレッドフィン(RDFN)もアナリストが想定されている利下げが追い風になると、同社の投資判断を引き上げ、上昇。
サイバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、不正会計疑惑を理由に売り持ちにしたとする空売り投資家のヒンデンブルグ・リサーチの分析が「正しくない」と、最高経営責任者(CEO)が否定したため、買い戻された。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はアナリストが当局の同社に対する独占禁止法を巡る判断が不透明との見方に目標株価を引下げ、下落。
取引終了後に決算を発表したソフトウエア会社のゼットスケーラー(ZS)は見通しが嫌気され、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ