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株価指数先物【引け後】 参加者限られるなかで為替連動の値動きに


大阪9月限
日経225先物 38790 +100 (+0.25%)
TOPIX先物 2731.5 +17.0 (+0.62%)

 日経225先物(9月限)は前日比100円高の3万8790円で取引を終了。寄り付きは3万8730円と、小幅に反発して始まった。寄り付き直後に付けた3万8690円を安値にロング優勢の流れとなり、前場中盤にかけて一時3万8970円まで買われる場面もみられた。3万9000円接近では戻り待ち狙いのショートも入りやすく、前場終盤にかけて上げ幅を縮め、3万8750円~3万8800円辺りでの推移となった。

 ランチタイムでは下落に転じ、後場の取引開始直後に一時3万8580円まで売られる場面もみられた。ただし、下へのバイアスは強まらず、売り一巡後は3万8580円~3万8690円辺りでの底堅さが意識されるなか、終盤にかけてはショートカバーが入る形で急速に切り返し、プラス圏を回復した。

 海外勢のフローは限られ、短期的な売買が中心となるなか、為替市場で円相場が一時1ドル=147円台と円安に振れたことが前場中盤にかけてのロングに向かわせたようだ。これにより、3万8970円まで買われたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σが心理的な抵抗として意識された。その後は、円相場が1ドル=146円台半ばと円高に振れるなか、ショートを誘う形になったようだ。

 後場も為替にらみの相場展開のなか、ショートが入りやすかった。また、本日はアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を中心に弱い値動きが目立っていたことも、ショートを仕掛けやすくさせたようだ。

 ただし、現物の後場開始直後につけた3万8580円を安値に底堅さがみられており、結局は終盤にかけてのショートカバーにつながった。これにより、75日移動平均線のほか、13週、26週線が支持線として機能する形である。ハイテク株の弱さは気掛かりだが、一方で財務省が実施した10年債入札が低調な結果となり、国内長期金利が上昇するなかでメガバンクなど金融株の一角が買われた。東証プライムの7割超の銘柄が買われており、相対的にTOPIX型優位の展開だった。

 日経225先物は、休場明けの米国市場次第の面はありそうだが、75日線水準での底堅さが意識されるなか、オプション権利行使価格の3万8500円から3万9000円でのレンジを想定する。

 NT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。14.26倍と小幅に上昇して始まったが、TOPIX型優位となるなか、一時14.15倍まで下げる場面もみられた。終盤にかけては200日線水準まで戻しているが、本日のようにTOPIX型優勢になるようだと、14.11倍近辺で推移する75日線辺りまでの低下を意識しておいた方が良さそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2156枚、ソシエテジェネラル証券が8921枚、サスケハナ・ホンコンが3308枚、JPモルガン証券が2561枚、バークレイズ証券が2202枚、SBI証券が2030枚、野村証券が1104枚、みずほ証券が1029枚、auカブコム証券が849枚、モルガンMUFG証券が802枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万6052枚、ソシエテジェネラル証券が1万1449枚、JPモルガン証券が3743枚、バークレイズ証券が3497枚、みずほ証券が3104枚、ゴールドマン証券が2201枚、野村証券が1987枚、モルガンMUFG証券が1694枚、サスケハナ・ホンコンが1690枚、ビーオブエー証券が1585枚だった。

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