新興市場銘柄ダイジェスト:弁護士コムは続伸、ファンペップが大幅反落
<9241> FLN 2016 +400
急騰、ストップ高。生成AI技術を活用した地域活性化事業、先進AI技術の開発検証事業及び、AIを中心としたリスキリング・ラーニング事業を行う新会社「地域活性AIテクノロジーズ」を設立したと発表、好感されている。生成AI技術の活用ならびにノウハウの蓄積を加速度的に推進し、さらなる地域活性化への寄与を目的とした新会社を設立し、FLNのノウハウと体制を活かしつつ、新しい技術獲得、人材採用、他社とのアライアンス等、別法人であることを活かして機動的に事業推進していくとしている。
<9235> 売れるネット広告 1561 +21
続伸。30日の取引終了後に24年7月期通期業績予想の下方修正を発表。これを嫌気した売りが先行も買い戻されている。売上高を11.50億円から7.66億円へ、営業損益を0.45億円の黒字から3.70億円の赤字に修正した。一部大手クライアントの広告の費用対効果が悪化したため、広告出稿内容の見直しを行ったことで成果報酬型の広告出稿量が減少したことなどが理由としている。なお、25年7月期の業績予想は黒字に浮上するとしている。併せて、子会社設立の延期も発表している。
<7066> ピアズ 866 +5
続伸。30日の取引終了後、インターステラテクノロジズの実施する第三者割当増資の一部を引受け出資したと発表し、好材料視されている。IST社は、日本初のロケット事業と人工衛星事業の垂直統合を目指している、宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指す宇宙の総合インフラ会社になる。同社のCVC事業の一環で、宇宙事業が将来のNEW NORMALを担う分野になると考え出資したとしている。
<4881> ファンペップ 203 -33
大幅反落。抗IgE抗体誘導ペプチドに関する特許が米国で成立したと発表した。独自の機能性ペプチド「AJP001」と標的タンパク質IgEのエピトープ(抗体等が認識する短いペプチド)により構成されるペプチドワクチン(抗IgE抗体誘導ペプチド)を広く保護する特許。同社は抗IgE抗体誘導ペプチドFPP004Xについて、社会問題である花粉症を第一の適応症として医薬品開発を進めている。ただ株価への反応は限定的で、8月30日に日々公表銘柄に指定されたことを警戒した売りが優勢となっている。
<4889> レナサイエンス 365 +8
続伸。30日の取引終了後にTaipei Medical University(TMU)-Biotech社(台湾)とプログラム医療機器(SaMD)の研究開発及び事業化について共同開発契約を締結したことを発表し、好材料視されている。TMU-Biotechは、台北医学大学(TMU)で研究開発される医療シーズの事業化を目的としたTMU100%の子会社である。この共同研究開発契約により、同社とTMUが協力して、日本と台湾の両方でAIを活用するSaMDのパイプラインの事業化を図る。
<6027> 弁護士コム 3380 +80
続伸。リーガルブレインを搭載した統合型AIリーガルリサーチツールの提供を開始したことを発表し好感されている。独自の「Legal Graph(リーガルグラフ)」というリーガルデータベースを内蔵したコアテクノロジー「リーガルブレイン」の開発に成功し、これを用いることで今までにない利便性を持ったリーガルサービスの実現が可能になるとしている。今回リーガルブレインを搭載した初のプロダクトとして、「法的論点の抽出・整理」と「情報の収集」が可能な統合型AIリーガルリサーチツールを提供する。
《ST》
提供:フィスコ