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東京株式(大引け)=83円高、エヌビディア決算前で様子見ムードも続伸

 28日の東京株式市場は朝方は日経平均株価が弱含みで推移していたが、後場に入ると主力株が買い戻されプラス圏に切り返した。売買代金は低調が続いている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比83円14銭高の3万8371円76銭と続伸。プライム市場の売買高概算は13億7271万株、売買代金概算は3兆2680億円。値上がり銘柄数は600、対して値下がり銘柄数は989、変わらずは57銘柄だった。

 きょうの東京市場は様子見ムードの強い地合いで狭いゾーンでのもみ合いに終始した。前日の米国株市場はNYダウが午前中は下値を探る展開となったが午後の取引で下げ渋り、大引けはわずかながらプラス圏で着地、連日での史上最高値更新となった。ただ、米半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え総じて模様眺めムードが強く、きょうの東京市場もそれを引き継ぐ展開となった。朝方はドル安・円高方向に振れていた為替市場も、取引時間中に漸次円安方向に押し戻される形となり、主力輸出株などの買い戻しにつながった。月末を控え年金資金のリバランスの買いなども観測され、結局日経平均は上昇に転じて取引を終えた。TOPIXもプラス圏で引けたが、値上がり銘柄数は600にとどまり値下がり銘柄数を大幅に下回っている。また、売買代金も前日に続き3兆2000億円台と低調だった。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が堅調、ディスコ<6146>も後場に入り上昇に転じた。トヨタ自動車<7203>は商いを伴い買いが優勢だった。楽天グループ<4755>が活況高となったほか、アドバンテスト<6857>も大きく上昇した。ソニーグループ<6758>も堅調。ミガロホールディングス<5535>が値上がり率トップに買われ、日本空調サービス<4658>も値を飛ばした。TOWA<6315>、ペプチドリーム<4587>などの上げ足が目立つ。山洋電気<6516>、平田機工<6258>も大幅高。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も軟調。三井E&S<7003>が利食われ、任天堂<7974>も値を下げた。SHIFT<3697>も下値を探る展開に。北越コーポレーション<3865>が急落、セレス<3696>も大幅安。FIG<4392>が利益確定売りで値を下げ、日鉄ソリューションズ<2327>、イーレックス<9517>なども安い。

出所:MINKABU PRESS

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