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東京株式(大引け)=178円高、様子見ムードのなか円安を横目に後場浮上

 27日の東京株式市場は、日経平均株価が前場は前日終値をはさんで狭いゾーンでもみ合ったが、後場の取引で上に放れ次第高の展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比178円40銭高の3万8288円62銭と反発。プライム市場の売買高概算は13億3817万株、売買代金概算は3兆2309億円。値上がり銘柄数は1326、対して値下がり銘柄数は280、変わらずは40銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は強弱観が対立し方向感の見えにくい展開だったが、午後の取引に入ると徐々に買い板が厚くなった。前日の欧州株市場は高安まちまち、米国株市場でも画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、様子見ムードが強かった。東京市場でも積極的な売買がしにくい状況で前場は前日終値近辺でのもみ合いに終始した。ただ、後場に入ると円安方向に振れた外国為替市場を横目に先物主導でインデックス買いを呼びこみ、全体相場は次第に水準を切り上げる展開に変わった。値上がり銘柄数は全体の8割強を占めるなど、中小型株中心に買い意欲の強い地合いとなっている。ただ、半導体関連などの主力大型株が見送られたこともあり、全体売買代金は盛り上がりに欠けた。3兆2000億円台と前日の水準を更に下回り、6月20日以来の水準で今年2番目の薄商いとなっている。

 個別では、三井E&S<7003>が商いを膨らませ上値を伸ばしたほか、三菱重工業<7011>も活況高、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も高い。商船三井<9104>が買われ、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。伊藤忠商事<8001>も値を上げた。FIG<4392>がストップ高で値上がり率トップ。東邦亜鉛<5707>、北越コーポレーション<3865>、日鉄ソリューションズ<2327>などが急騰。ペプチドリーム<4587>も大幅高となっている。

 半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>が大きく値を下げ、ディスコ<6146>も軟調、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。日立製作所<6501>が軟調、メルカリ<4385>も安い。さくらインターネット<3778>も下値を試す展開に。I-ne<4933>が大きく値を下げたほか、霞ヶ関キャピタル<3498>の下落も目立つ。マルハニチロ<1333>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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