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話題株ピックアップ【夕刊】(2):レゾナック、MS&AD、日本管財HD

■レゾナック <4004>  3,526円  +57 円 (+1.6%)  本日終値
 レゾナック・ホールディングス<4004>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊にパワー半導体の次世代素材に関する記事が掲載され、なかで同社について「約300億円を投じ、山形県の工場などでSiC基板の生産ラインを新設し、27年から量産を始める」と報じられていることが好材料視された。パワー半導体は従来、日本勢が強みとしてきたが、SiC基板については海外への依存度が高いことから、官民あげてのサプライチェーン構築が評価されているようだ。

■MS&AD <8725>  3,270円  +44 円 (+1.4%)  本日終値
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が5日ぶりに反発。東京海上ホールディングス<8766>とSOMPOホールディングス<8630>が上昇するなど、損保株が物色されている。国内の損保大手各社が来年から自動車保険料を引き上げる方針だと伝わり、収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。平均で3.5~5.0%程度の引き上げが行われる見通し。自然災害の発生や物価高を背景に修理費が増加し、保険金の支払額が増加していることが背景にあるという。

■日本管財HD <9347>  2,696円  +28 円 (+1.1%)  本日終値
 日本管財ホールディングス<9347>は6日続伸。同社は午前11時ごろ、子会社の日本管財が山口県宇部市の公共施設等包括管理業務委託の公募型プロポーザルの結果、優先交渉権者に選定されたと発表しており、好材料視された。業務期間は25年4月1日から30年3月31日の予定で、市内121施設の管理を実施するという。なお、日本管財の公共施設包括管理業務の実績は現在25自治体に及ぶ。

■じげん <3679>  554円  +4 円 (+0.7%)  本日終値
 じげん<3679>が続伸。26日の取引終了後、国内最大級の買い取り価格比較サイト「ヒカカク!」を運営するヒカカク(東京都渋谷区)の全株式を10月1日付で取得するとともに吸収合併すると発表しており、好材料視された。今回の買収は、リユース市場という新規領域への拡張を実現するのが狙い。じげんの既存顧客である中古品買い取り業者に対して、ヒカカクを通じた新たなソリューションの提供やリフォーム事業におけるユーザーの不用品の買い取り、既存の中古車輸出事業との連携などを想定しているという。また、一部商品の買い取り自前化及び販売や、買い取りカテゴリの拡張、及びじげんが強みとするマッチングテクノロジーの活用によるプラットフォームの送客力強化などで業績伸長を目指すとしている。取得価額は3億9400万円。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■新明和工業 <7224>  1,326円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 新明和工業<7224>が小幅に反発。岩井コスモ証券は26日、同社株の目標株価を1500円から1600円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比2.9倍の18億4200万円となった。為替効果や商品構成比率の良さから計画を上回った。好調な事業環境を背景に25年3月期見通しの受注高・受注残高も増額修正している。政府の防衛予算の概算要求が8兆5000億円に増加される見通しにあることも、同社の特装車事業や航空機事業の追い風となる可能性がある。米ボーイング<BA>の生産機数が想定を下回っている模様であることは警戒要因だが、この課題が解消されれば更に良好な業績が期待できる、とみている。

■マルハニチロ <1333>  3,074円  -125 円 (-3.9%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 マルハニチロ<1333>は反落。26日取引終了後に既存株主による株式売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが出た。売り出し株数は325万8100株で、需要状況に応じて上限48万8700株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。売り出し価格は9月3日から5日までのいずれかの日に決定する。

■アドバンテスト <6857>  6,125円  -97 円 (-1.6%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が3日続落で始まったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手の株価が軒並み軟調なスタートとなった。現地時間で今週28日に発表が予定される米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の5~7月期決算にマーケットの耳目が集まっている。大幅増収増益が見込まれているが事前の市場コンセンサスのハードルが高く、先行きの見通しも含めて株価の反応がどうなるかは未知数。そうしたなか、前日の米国株市場では足もとで半導体セクターにポジション調整の売りが表面化した。エヌビディアの株価は2%超の下げとなり、このほかインテル<INTC>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、マイクロン・テクノロジー<MU>といった主力銘柄が一様に売りに押される展開だった。これを受けて、東京市場でもエヌビディアと取引関係の厚いアドテストをはじめ、半導体製造装置関連への買いが手控えられる状況となっている。

■FIG <4392>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 FIG<4392>はストップ高。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所が中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社で、両社の事業領域であった移動体通信システム開発や、半導体関連装置及び半導体基板事業が収益基盤となっている。高度な技術力は自動搬送ロボットなどロボティクス分野でいかんなく発揮されている。そうしたなか、26日取引終了後、日の丸半導体新会社のラピダスが北海道千歳市に建設する半導体工場に、FIGの自社開発搬送ロボットAMRの「WILL―FA」を導入が決定したことを発表した。これを材料視する形で投資資金が集中した。

■コーアツ工業 <1743>  1,599円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 コーアツ工業<1743>がストップ高。26日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、売上高を117億2400万円から122億9800万円(前期比24.9%増)へ、営業利益を3億1000万円から3億9400万円(同4.0%増)へ、純利益を2億8900万円から5億5300万円(同2.4倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から35円(前期25円)へ引き上げたことが好感された。利益率の良い工事の進捗率が予想を上回ることに加えて、各現場における自社機材の活用や直営労務の活用による原価低減を図っていることが業績を押し上げる。また、繰延税金資産の増加に伴い、法人税等調整額(益)を計上することも最終利益の増額に寄与する。

■ビーマップ <4316>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ<4316>がストップ高。同社は26日、シスコ・システムズ<CSCO>の日本法人などと「長距離無線通信を活用した製造業向けFAソリューション実現」に関する検討会を設置すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。この検討会は、無線通信機器メーカーによる長距離無線通信技術の応用や工場などの一部エリアにおける無線通信機器の出力値制限の解除によるネットワーク構築の実現を目指し、より効率的に無線通信技術を活用するためのもの。無線通信技術を活用し、製造業の現場におけるFAソリューションを実現することで生産効率の向上や人的不足の課題解決に貢献することを目的としている。

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