グッドライフカンパニー:富裕層向けにマンション経営をワンストップで提供
グッドライフカンパニー<2970>は、不動産投資家(オーナー)に対して投資用新築一棟賃貸マンションの用地販売、設計、建築、賃貸仲介、賃貸管理、売買仲介までのサービスをワンストップで提供している。不動産投資マネジメント事業とエネルギー事業の2つの事業で構成されており、不動産投資マネジメント事業は、アセットマネジメント事業(23年12月期売上高に対して90.6%)とプロパティマネジメント事業(同7.6%)に分かれている。アセットマネジメント事業では、用地の仕入れから売却までを行い、プロパティマネジメント事業では賃貸管理や仲介を行っている。熊本を中心に福岡、沖縄、札幌で開発を行っており、これまでの開発実績は、累計棟数158棟、総供給戸数5,056戸、入居率は98.9%と高水準となっている。同社の開発プロジェクトの販売先は、経営者や富裕層などが多く、一棟で終わる顧客が少なくリピート購入が多い特徴がある。
8月9日の取引終了後に発表された24年12月期第2四半期累計の売上高は前年同期比25.7%増の7,581百万円、営業利益は同43.9%増の797百万円で着地した。アセットマネジメント事業は同26.6%増、プロパティマネジメント事業は同12.1%増と、プロジェクト規模の大型化と竣工物件の入居が順調に推移したことにより各事業における売上及び売上総利益率が向上した。通期の売上高は前期比48.7%増の17,000百万円、営業利益は同50.7%増の1,600百万円を見込む。
TSMCの進出により、熊本県菊陽町に隣接する大津町の2024年公示地価は全用途の地価上昇率全国1位となった。熊本市の住宅地の平均価格が上昇を続けているなか、菊陽町でもTSMC進出に伴う工業地帯の雇用拡大により人口増加の見込みとなっている。また、人口増加率及び若年人口割合が高く賃貸需要の見込まれる福岡、国内観光客数がコロナ禍前を上回り過去最多となっている沖縄と、今後も需要が見込まれるエリアで事業展開を進めることで業績も順調に成長が続きそうだ。トップライン・営業利益の2ケタ成長が続くなか、同社の今後の動向に注目しておきたい。
《NH》
提供:フィスコ