デイトナ---2Qは増収、アジア拠点卸売事業が2ケタ増収に
デイトナ<7228>は7日、2024年12月期第2四半期(24年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.4%増の68.38億円、営業利益が同13.7%減の7.69億円、経常利益が同8.4%減の7.95億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同4.9%減の5.54億円となった。
国内拠点卸売事業の売上高は前年同期比4.4%減の47.65億円、セグメント利益は同34.1%減の4.25億円となった。車体を保護するエンジンガードやボディカバー、並びにライダー自身を守るプロテクター関連の販売は前年を上回ったものの、全体として第1四半期における流通各社の在庫調整や高価格帯商品の販売不振を第2四半期で挽回するまでには至らなかった。
アジア拠点卸売事業の売上高は同69.8%増の8.26億円、セグメント利益は同77.8%増の2.31億円となった。インドネシアにおける販売網の整備による商品供給の増大とともに、ブランドの認知が一層進み、現地のスクータータイプのオートバイ用商品の販売が好調に推移し売上高、利益ともに順調に伸長した。一方で、想定を超える需要増加に対する供給力の増強に向けて、サプライヤー開拓、物流改善および管理体制強化等に取り組んでいる。また、本年2月に設立したフィリピンの子会社は、輸入ライセンス等の許諾待ちで、営業開始に向けた準備を行っている。
小売事業の売上高は同3.3%減の11.22億円、セグメント利益は同23.4%減の0.56億円となった。ユーザーの消費行動の変化により来店客数の減少、高額カスタムニーズの減少などにより前年同中間期を下回る状況となった。なお、小売事業においては、サービス需要が高まっており、PIT作業体制を増強した。
その他事業の売上高は同3.8%減の1.72億円、セグメント利益は同45.1%増の0.29億円となった。太陽光発電事業では、安定的な日照時間の確保により売上高、利益ともに前年同中間期程度の業績となった。リユース販売事業では、中古部品販売は前年同期間をやや下回ったが、仕入および販売方法の見直し等による粗利率の改善が進み、利益面では前年同中間期を上回った。
2024年12月期通期については、売上高が前期比3.2%増の144.13億円、営業利益が同4.4%増の17.72億円、経常利益が同2.0%増の17.84億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.8%増の12.14億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ