川辺 Research Memo(4):売上高はギフト需要や冬季需要などの特性
■川辺<8123>の事業概要
4. 収益特性・リスク要因と課題・対策
収益特性及びリスク要因としては、季節要因、景気や天候の消費マインドへの影響、消費トレンドの変化、主力販売先である百貨店や量販店の閉店・売場面積縮小、導入品のライセンス契約変更などがある。季節要因としては、ハンカチーフは海外有名ブランドが主力のため3月の新生活開始に伴うギフト需要が最大のマーケットとなり、スカーフ・マフラーは防寒商品のため秋・冬シーズンが需要期となる。百貨店や量販店の閉店・売場面積減少というリスク要因に対しては、新規販路(専門店、小売店、外資系量販店など)の開拓、直営小売・EC販売の拡大、百貨店以外でのイベント企画・運営などを推進している。
導入ブランドのライセンス契約については、ライセンス供給側に起きるM&Aや経営方針転換などが発生する可能性があるが、対策として消費トレンド変化を捉えた新規ブランド導入やS&Bを積極推進している。なお為替変動影響については、身の回り品事業の海外有名ブランドの仕入は総合商社などを経由した国内仕入が大半を占めているが、フレグランス事業の海外有名ブランドの仕入は直接輸入が大半を占めているため為替変動による影響を受ける可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SO》
提供:フィスコ