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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル高継続も日本の為替介入に根強い警戒


23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米民主党の指名候補選びが注目されるなか、政策転換リスクの低下を見込んだドル買いに振れやすい。ただ、157円台は日本の為替介入への警戒が根強く、上値が重いだろう。

米大統領選に向けバイデン大統領の選挙戦撤退と民主党の新たな指名候補選びが材料視され、共和党候補のトランプ前大統領再登板を見込んだ「トランプ相場」は一服。本選が接戦となれば議会のねじれの可能性が高まり、政策転換リスクの低下を見込んだドル買いに振れた。ユーロ・ドルは1.0870ドル台に失速し、ドル・円は157円台に浮上した。本日アジア市場で日本の為替介入が警戒され、ドル・円は値を下げた。

この後の海外市場は前日同様に手がかりが乏しく、金利や株価をにらむ展開に。ただ、今週発表のコアPCEコ価格指数は鈍化が予想され、早期利下げ観測によりドルは積極的に買いづらい。一方、米民主党の有力候補となったハリス副大統領の政策運営や副大統領候補を見極めようとドル買いは縮小。一方、ドル・円は下値が堅い半面、157円以上の水準では日本の為替介入が警戒され、引き続き上値の重さが意識されるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・6月中古住宅販売件数(予想:399万戸、5月:411万戸)
・23:00 米・7月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-7、6月:-10)
・23:00 ユーロ圏・7月消費者信頼感指数速報値(予想:-13.5、6月:-14.0)
・02:00 米財務省・2年債入札

《CS》

 提供:フィスコ

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