【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松屋チェ、QPS研究所、ピクスタ
西松屋チェ <日足> 「株探」多機能チャートより
西松屋チェーン<7545>は続伸。22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇に伴い、夏物衣料の売上高が伸長。加えて、育児・服飾雑貨の売り上げも好調に推移した。なお、全店売上高は同5.2%増だった。
■QPS研究所 <5595> 1,850円 -90 円 (-4.6%) 本日終値
QPS研究所<5595>が続落。22日取引終了後、福岡市の市有施設で研究開発拠点を新設するため現地調査を実施していたが、その結果、稼働開始予定に遅延が生じる可能性が確認されたと発表した。これに伴い、将来の更なる製造能力拡充に向けて候補としていた別拠点を先に稼働させることを目指す。なお、現時点で同件による業績への影響はないという。この発表を受け、同社株は前日比9%安の1765円まで下落する場面があった。
■ピクスタ <3416> 1,010円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
ピクスタ<3416>がストップ高。22日の取引終了後、大口受注を獲得したと発表し、ポジティブ視されたようだ。受注製品は画像・動画素材で受注額は約3億6000万円。売上計上時期は24年12月期第3四半期(7~9月)を予定する。今期の業績予想には織り込まれていない案件であり、業績予想修正に関しては現在精査中。公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。
■河西工業 <7256> 219円 +13 円 (+6.3%) 本日終値
河西工業<7256>が大幅高。一時24.8%高の257円まで上昇した。22日取引終了後、開示を延期していた24年3月期連結決算について売上高が2143億1500万円(前の期比22.2%増)、営業損益が22億4800万円の黒字(前の期138億400万円の赤字)と発表。同時に25年3月期の大幅営業増益見通しを明らかにしており、これを好感した買いを集めている。前期は主要得意先の生産台数の微増と為替変動の影響が寄与した。前の期に計上した特別利益の反動減や事業用資産の減損により最終損益ベースでは赤字となった。続く今期の売上高は2200億円(前期比2.7%増)、営業利益は48億円(同2.1倍)の見通し。なお、税金費用の計上などで今期も最終損益は赤字を見込む。また、無配も継続する。あわせて、決算開示延期の理由である子会社の決算処理に関する問題を巡り、過年度決算の訂正を行った。
■レントラックス <6045> 538円 +26 円 (+5.1%) 本日終値
レントラックス<6045>が反発。22日の取引終了後、6月度の月次実績に関する発表を行った。連結ベースの取扱高は前年同月比11.0%増の22億7400万円、売上高は同18.8%増の3億300万円だった。取扱高と売上高の増加基調を継続する形となり、買い安心感が広がったようだ。成果報酬型広告サービス事業におけるパートナーサイト運営者数は前月比367人増加の5万7992人となった。
■鈴茂器工 <6405> 1,572円 +62 円 (+4.1%) 本日終値
鈴茂器工<6405>が反発。22日の取引終了後、子会社の日本システムプロジェクトが、外食・中食向けにスマートマルチタイマーアプリ「naviCook(ナビクック)」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「naviCook」は、調理工程の標準化や食材の使用期限管理などを可視化するさまざまな機能を搭載しているのが特徴。多機能タイマーと直感的な操作パネルにより調理工程の管理を容易にし調理効率の向上につながるほか、調理ミスが減少することで材料のムダを最小限に抑えることが可能になるとしている。
■ベストワンドットコム <6577> 2,877円 +107 円 (+3.9%) 本日終値
ベストワンドットコム<6577>が大幅高。午前11時30分ごろ、24年7月期の連結業績予想について、営業利益を1億円~3億円から2億5000万円~3億円(前期比13.2~15.8倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から15円へ引き上げたことが好感された。従来予想では織り込んでいなかった、チャーターしたコスタセレーナ金沢発着クルーズの催行が無事完了したことが要因としている。
■Kudan <4425> 1,810円 +63 円 (+3.6%) 本日終値
Kudan<4425>が4日ぶりに急反発した。23日正午、同社の技術を搭載した自律走行ロボット製品について、米国のロボット企業による販売が決定したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。シンガポールに本社を置く総合エンジニアリング企業の傘下で自動搬送ロボットの開発・販売を手掛ける企業で、医療現場や産業向け、接客向けなどに製品を展開する。会社の概要に関しては現時点では当該企業の意向により非開示とする。2024年内の発売を予定している。
■ペイクラウド <4015> 613円 +21 円 (+3.6%) 本日終値
ペイクラウドホールディングス<4015>が反発。傘下のバリューデザインはきょう、ニッセンレンエスコート(札幌市中央区)とオフィシャルパートナー契約を締結したと発表しており、これが株価の支えとなったようだ。これにより、バリューデザインは北海道内の自治体に向け、自社が提供する現地決済型ふるさと納税サービス「ふるまちPay」の推進を更に加速させるとしている。
■アドバンRM <8769> 571円 +17 円 (+3.1%) 本日終値
アドバンテッジリスクマネジメント<8769>が続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、TIS<3626>にメンタルヘルスケアのサービスを提供すると発表しており、これが新たな買い手掛かりとなったようだ。提供するのは、クラウド型復職/両立支援システム「eRework(イーリワーク)」、ストレスチェックを起点に組織改善までを担うワンストップサービス「アドバンテッジ タフネス」、各種健康データなどを集約できるデータマネジメントプラットフォーム「アドバンテッジウェルビーイングDXP」。「アドバンテッジ タフネス」についてはグループ会社5社にも提供し、従業員1万1000人超を支援するとしている。
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