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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8037 カメイ

東証P
1,812円
前日比
-54
-2.89%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.3 0.38 3.09 489
時価総額 681億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─長期トレンドは不変だが、目先は警戒を!


「長期トレンドは不変だが、目先は警戒を!」

●短期的には波乱含みの展開に陥るか?

 う~ん、さすがに上昇一服か。急騰に次ぐ急騰を続けてきた日本の株式市場だが、短期的には波乱含みの展開となりそうである。しかし、大きなトレンドは変わっていない。すなわち、新東西冷戦構造、新産業革命、新資本主義の台頭という潮流だ。日経平均株価は中・長期的に「7万円」絡みの水準を目指すだろう。

 この基本方針は不変だ。ただ、ここ数日のマーケットの動きを見ると、ディスコ <6146> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]など超値がさ株がフィーバーを演じていた。まさに、「指数の指数のための指数による上昇相場」と思えるような商状となっている。

 こういった状況は危険だ。目先は怖い。個人投資家は手を出さない方がよい。「休むも相場なり」である。それに、最近、証券界の幹部連中が熊本県の菊陽町、合志市などを相次いで訪れたという。もちろん、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]などの新工場建設現場の見学である。

 皆さん、異口同音に「すごい」と。しかし、ちょっと待って欲しい。これは筆者などが数年前からずっと指摘してきたことじゃないか。いや、「すごい」ことを否定はしない。年間予算289億円の町のスイカ畑に総投資額10兆円規模の工場群が出現しつつある。これこそがフレンドショアリングの代表例といえる。

 だが、ビックリするのはタイミング的に「やや遅い」。TSMCの新工場は1期工事が完了、秋には2期工事に着手する。この新工場にはデンソー <6902> [東証P]、ソニーグループが協力、2期工事以降はトヨタ自動車 <7203> [東証P]が加わる。総力戦である。この“波”は宮城県大衡村、北海道千歳市に向かう、と思う。

●FRBは9月に「利下げ開始」が濃厚!

 この世界では「遅れた者は悪魔のエジキ」となる。アメリカの6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月比でマイナス0.1%(前年比はプラス3.0%、5月は同プラス3.3%)と、2020年5月以来の低水準だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策は成功し、インフレは収束した? まあ、その通りだろう。

 なにしろ、2022年6月のCPI上昇率は9.1%だった。FRBのパウエル議長は「9月利下げ開始」に自信を深めているに違いない。難点はトランプ氏の再登板の可能性だ。彼は財政出動、減税を公約に掲げている。トランプ氏の政策は物価を押し上げる。この兼ね合いが難しい。パウエル議長のカジ取りが問われる。

 一方、物色面はどうか。ここは引き続いて宮城県が地盤のカメイ <8037> [東証P]、やまや <9994> [東証S]、北海道が拠点のクワザワホールディングス <8104> [東証S]などに注目したい。やまやは酒類販売、クワザワは住宅・電設資材のほか、クーラー設置工事を行っている。猛暑関連である。

 このほか、業容一変期待のペプチドリーム <4587> [東証P]、太陽光パネルリサイクル技術を持つエヌ・ピー・シー <6255> [東証G]、電気工事のミライト・ワン <1417> [東証P]、米エヌビディア<NVDA>のエリートパートナーのジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]などに妙味あり、と判断する。

 さらに、国家主義の視点では中国製、ロシア産が世界的に締め出されている動きを受け、ドローンのACSL <6232> [東証G]、アルミ再生事業の大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]、スポンジチタンの大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P]がロングランに潤うだろう。

2024年7月12日 記

株探ニュース

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