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話題株ピックアップ【夕刊】(3):マルハニチロ、OLC、C&R

■マルハニチロ <1333>  3,160円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 マルハニチロ<1333>が6日ぶりに反発。9日の取引終了後、SGホールディングス<9143>が実施するC&Fロジホールディングス<9099>に対するTOBに応募するのに伴い、25年3月期第2四半期決算で投資有価証券売却益60億9900万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、業績予想への影響は精査中としている。

■オリエンタルランド <4661>  4,524円  +46 円 (+1.0%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は3日ぶり反発。9日の取引終了後、新たな事業として国内でディズニークルーズを展開することを決め、ディズニー・エンタプライゼズ・インク(ディズニー社)との間で日本を拠点とするクルーズ事業に関するライセンス契約を締結したと発表。今後の業容拡大への期待が高まっている。総投資額は約3300億円。日本のクルーズ市場に成長が見込めることに加え、これまでテーマパーク事業やホテル事業で培ってきた運営ノウハウやディズニー社との強固な信頼関係という強みを生かすという。ライセンス契約に基づき、2025年度から造船を開始し、2028年度の就航を目指す。

■C&R <4763>  1,568円  -223 円 (-12.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 クリーク・アンド・リバー社<4763>が急反落。9日取引終了後に発表した3~5月期連結決算は売上高が前年同期比0.8%増の128億5400万円、営業利益が同20.2%減の12億6100万円だった。通期で増収増益を見込んでいるため、第1四半期時点での減益が嫌気された。専門的な能力を持つプロフェッショナル人材へのニーズが引き続き底堅く推移したものの、一部の大手ゲームパブリッシャーの案件縮小や人材紹介サービスの成約長期化による影響があった。新卒採用に伴う費用増やオリジナルコンテンツの開発投資なども利益面で重荷となった。あわせて、取得上限35万株(自己株式を除く発行済み株数の1.6%)、または5億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月10日から11月30日まで。

■コクサイエレ <6525>  5,400円  -420 円 (-7.2%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 KOKUSAI ELECTRIC<6525>は急落。ロイター通信が9日の取引終了後、米投資ファンドのKKR<KKR>が保有するコクサイエレの株式の一部を売却することが分かったと報じた。需給面での悪影響を警戒した売りが優勢となっている。KKRの保有比率は約43%から20%近くまで低下すると、関係者の1人が明らかにしているほか、別の関係者によるとKKR以外にも株式を放出する見込みで、売出総額は3000億円規模になると伝えている。需給への影響を抑えるためにコクサイエレは自己株式を取得するとも報じている。コクサイエレは同日、株式の売り出しや自己株式の取得など、資本政策や株主政策の検討を行っているとしたうえで、「公表すべき事実について決定した場合は速やかに公表する」などとするコメントを発表した。

■三菱重工業 <7011>  1,875円  -125 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 三菱重工業<7011>が続急落。同社は2営業日前の7月8日まで11連騰を演じていたが、前日は日経平均株価が一時900円を超す上昇となるなかで同社株は過熱感が意識され、目先の利益を確定する目的の売りに押された。10日も朝方から利食い売りで冴えない展開となるなか、日本経済新聞電子版は同日午前、防衛省が自民党の合同会議において、特定秘密の不適切運用や海上自衛隊の潜水手当の不正受給、パワーハラスメントの問題が確認されたと説明したとしたうえで、「海自の潜水艦乗組員らに対する川崎重工業の金品提供問題をめぐっては、三菱重工業や下請け企業など関連する企業も調査の対象とする」と報じた。同省の特別防衛監察では、潜水艦の修理を担う企業が三菱重と川崎重工業<7012>の2社が中心であることを踏まえて、幅広く実態を把握するという。これを嫌気した売りも加わり、下げ幅を拡大する形となったようだ。

■GSユアサ <6674>  2,938円  -183 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が大幅安で4日続落した。9日の取引終了後、中期経営計画の修正を発表。26年3月期の営業利益目標(のれん等償却前ベース)を従来の410億円以上から460億円以上(25年3月期見通しは445億円)に引き上げた。一方、26年3月期の売上高目標は6100億円以上から6000億円以上に引き下げた。車載用リチウムイオン電池による成長期待が膨らんでいただけに、新たな業績目標に対し物足りなさを意識した投資家の売りが膨らんだようだ。産業用電池などでの売価是正の効果や円安、鉛価格の高止まりを想定する半面、車載用リチウムイオン電池部門においては原材料価格が大幅に下落したことに伴う売価低下などの影響を反映し、収益目標を引き下げた。

■イオンディライト <9787>  3,765円  -135 円 (-3.5%)  本日終値
 イオンディライト<9787>が反落。9日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、営業利益が32億6700万円(前年同期比5.2%減)と減益となったことが嫌気された。顧客内シェア拡大や新規顧客開拓に加え、単価見直しの推進により売上高は811億2100万円(同2.5%増)となったが、人件費の上昇を主な理由として警備事業や清掃事業の収益性が低下したことが響いた。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高3400億円(前期比4.7%増)、営業利益160億円(同5.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ENECHANGE <4169>  288円  +80 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値
 ENECHANGE<4169>が急騰。同社は9日の取引終了後、関東財務局に23年12月期の有価証券報告書を提出したと発表した。これを受け、東京証券取引所はエネチェンジの株式について監理銘柄(確認中)の指定を10日付で解除すると公表しており、買い戻しを誘う形となったようだ。エネチェンジは電気自動車(EV)の充電事業における会計処理の問題を受け、有価証券報告書を期限の6月28日までに提出することができなかった。24年12月期第1四半期(1~3月)の決算短信の開示と、四半期報告書の提出については、期限の7月16日までに完了できるよう、引き続き対応していくとしている。

■坪田ラボ <4890>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 坪田ラボ<4890>はストップ高。9日の取引終了後、TLG-005(バイオレットライトメガネ)の「パーキンソン病」と「うつ病」を対象とした特定臨床研究の結果速報をそれぞれ発表しており、これを好感した買いが入った。「パーキンソン病」を対象とした研究では、機器の安全性が確認され、一部の症状に対して効果を示唆する結果が得られたほか、「うつ病」を対象とした研究でも重篤な有害事象は認められず、「大うつ病性障害」に対する有効性を示す結果が得られたという。これを受けて同社では、引き続き研究及び事業開発に取り組むとしている。なお、両件が25年3月期業績に与える影響はないとしている。

■京進 <4735>  515円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 京進<4735>が続急伸。9日の取引終了後に発表した24年5月期連結決算が、売上高260億9900万円(前の期比2.7%増)、営業利益8億7300万円(同85.4%増)となり、従来予想の営業利益5億6500万円を大きく上回って着地したことが好感された。保育補助金の引き上げの影響から売り上げの増加、採用コストの抑制、職員の適正配置による運営の効率化を進めたほか、介護事業で各施設における入居者が増加したことが寄与した。25年5月期業績予想は、売上高261億4000万円(前期比0.2%増)、営業利益9億400万円(同3.7%増)、純利益5億2200万円(同3.5%増)を見込み、年間配当予想は20円14銭(前期19円46銭)としている。学習塾事業で人口の多い地域に教室を集約するなど、出店戦略や商品設計を見直し最適化を図るほか、介護事業で積極的な開設を予定しているという。

●ストップ高銘柄
 Amazia <4424>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 アズジェント <4288>  985円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 リベルタ <4935>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 セルシード <7776>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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