四電工 Research Memo(2):四国エリアを地盤とする総合設備工事会社、2023年5月に設立60周年
■会社概要
1. 会社概要
四電工<1939>は四国を地盤とする総合設備工事会社である。2023年5月の設立60周年を機に制定した新「経営理念」では、Purpose(存在意義)に「進化する総合設備企業として人と社会と未来をつなぎます」、Mission&Value(使命・価値観)に「強靭なインフラを構築し、社会を持続的に支えます」「機能性豊かな設備環境を実現し、お客さまの期待に応えます」「人を大切にし、技術を磨き続けます」、Mindset(社員心得)に「熱意、自律、協働、感謝」を掲げ、電気設備工事から空調・給排水設備工事までワンストップで提供できる技術力や高品質の施工力・保守力をベースに、首都圏や関西圏への事業エリア拡大戦略も推進している。
2024年3月期末の資産合計は103,205百万円、純資産は61,796百万円、株主資本は58,784百万円、自己資本比率は59.8%、発行済株式数は16,255,470株(自己株式511,569株を含む)となっている。本社所在地は香川県高松市で、国内拠点は東京本部、大阪本部、徳島・高知・愛媛・香川の各支店、東北・京都・神戸・岡山・広島・沖縄等の各営業所を展開している。2024年4月1日時点の連結ベース従業員数は2,715名(単体ベースは2,226名)である。なお同社は四国電力<9507>の持分法適用会社(持株比率31.76%)となっている。
グループは同社のほか子会社34社(うち連結子会社15社)で構成される。連結子会社は、設備工事業の(株)アクセル徳島、(株)アクセル松山、(株)高知クリエイト、(株)香川クリエイト、(株)キャデワサービス、有元温調(株)、アイ電気通信(株)、菱栄設備工業(株)、(株)関西設備、横山工業(株)、(株)ベルテック、リース事業の(株)ヨンコービジネス、太陽光発電事業の(株)ヨンコーソーラー、(株)仁尾太陽光発電、(株)桑野太陽光発電である。海外はベトナムにYondenko Vietnam Company Limited(非連結子会社)を展開している。
2. 沿革
1963年5月に徳島電気工事(株)、南海電気工事(株)、伊豫電気工事(株)及び香川電気工事(株)の4社が合併し、南海電工(株)を高松市に設立、1965年12月に商号を四国電気工事(株)に変更、1989年11月に商号を(株)四電工に変更した。その後、営業拠点の新設やM&Aにより、事業規模や事業展開エリアを拡大している。2023年に設立60周年を迎えた。
株式関係では、1973年11月に大阪証券取引所(以下、大証)市場第2部に上場、1979年10月に大証市場第1部銘柄に指定(2004年3月に上場廃止)、1979年11月に東京証券取引所(以下、東証)市場第1部に上場、2022年4月の東証市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SI》
提供:フィスコ