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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ジェイフロ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジェイフロ <2934>  1,699円 (-500円、-22.7%) ストップ安

 ジェイフロンティア <2934> [東証G]がストップ安。28日午前9時に、24年5月期有価証券報告書について、延長承認を受けた提出期限である24年11月29日までに提出できない見込みとなったと発表。これを受けて、東京証券取引所は同日付で、同社株式を監理銘柄(確認中)に指定しており、これが嫌気された。同社は一部の広告売上取引における売上高及び原価の計上について、監査法人から不適切な会計処理がある旨の疑義が生じていると指摘を受けて調査を進めているが、想定以上の時間を要しており、現在において監査手続きが完了していないという。なお、12月11日までに有価証券報告書を提出できなかった場合、同社株は整理銘柄に指定された後に上場廃止となる。

■日本電解 <5759>  437円 (-100円、-18.6%) ストップ安

 日本電解 <5759> [東証G]がストップ安。同社は27日の取引終了後、民事再生手続きの開始を東京地裁に申し立て、受理されたと発表した。これを受け、東京証券取引所は同日、日本電解の上場廃止を決定。同社株には処分売りが殺到した。負債総額は約147億6100万円。電解銅箔の製造販売を手掛ける同社は、2021年6月に当時の東証マザーズ市場に上場した。ところが、世界的な半導体不足や米国インフレ抑制法施行に伴う国内製造バッテリーの輸出減少などを背景に、米国子会社の業績が悪化。キャッシュフローが悪化し財務改善の必要性に迫られるなかで、今年5月ごろから支援先を探していたが、具体的な支援意向を示すところはみつからなかった。東京証券取引所は11月27日、上場廃止の決定に伴い、同社株を整理銘柄に指定した。12月28日付で上場廃止となる。

■ヒューリック <3003>  1,345.5円 (-77円、-5.4%)

 東証プライムの下落率トップ。ヒューリック <3003> [東証P]が続急落。27日取引終了後、既存株主による8537万4600株の売り出しを実施すると発表。需給悪化を懸念した売りが優勢となった。需要状況に応じて上限1280万6100株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は12月10日から同月12日までのいずれかの日に決定する。

■安川電 <6506>  3,966円 (-44円、-1.1%)

 安川電機 <6506> [東証P]が3日続落。前日27日は4000円大台攻防となり、ザラ場に割り込んだものの、下げ渋り大引けは4000円台をキープした。しかし、28日は改めて売り直される展開で連日の年初来安値更新となり、時価は20年9月以来、約4年2ヵ月ぶりの安値水準に沈んだ。産業用ロボットのトップ企業で中国依存比率が高い。トランプ次期政権下での対中輸出の規制強化や輸入関税強化などが警戒される中、同社の収益環境に吹く逆風が意識されている。SNS投稿などを通じてトランプ次期米大統領の対中強硬姿勢が浮き彫りとなっているが、そうしたなか、トランプ氏は米通商代表部(USTR)代表に対中強硬派で知られるジェミソン・グリア元USTR首席補佐官を起用することを表明したことから、思惑に拍車をかけている。同社など中国向け設備投資需要に依存度の高い銘柄に売りを誘っており、28日はファナック <6954> [東証P]なども売りに押された。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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