<注目銘柄>=デサント、中国好調・パリ五輪関連の物色に期待
デサント<8114>が仕切り直しの局面を迎えている。伊藤忠商事<8001>が2019年にデサントに対し株式公開買い付け(TOB)を実施して傘下に収めた後、業績は一時的に低迷したものの、24年3月期の最終利益は過去最高益を更新する見込み。業績のV字回復が顕著だが、株価は年初来の安値圏で推移する。
ロックダウン後に人流が回復した中国での販売が絶好調で、持ち分法適用関連会社が展開する「デサント」ブランドも高い成長率を示している。マクロ景気の減速に対する警戒感がくすぶる中国ではあるが、現地では高級スポーツブランドとして同社製品を購入しようとするニーズが底堅く推移しているとみられている。また、グローバルでのブランド力の強化に向け「DIOR」や「ランボルギーニ」とのコラボレーションも展開。日本国内の主要工場である水沢工場を刷新してモノづくり力を強化し、27年3月期までの3カ年の新たな中期経営計画中に「デサント」ブランドの日本・韓国・中国での収益倍増を目指す方針を示している。
今年7月から始まるパリ五輪に向けて、競泳向けの「アリーナ」ブランドなど同社製品のメディアにおける露出度が一段と高まることも見込まれ、パリ五輪関連銘柄として関心を集める余地は大きい。株価は3000円を手前に下値抵抗力も示しており、押し目買いの好機として受け止めたい。(碧)
出所:MINKABU PRESS
ロックダウン後に人流が回復した中国での販売が絶好調で、持ち分法適用関連会社が展開する「デサント」ブランドも高い成長率を示している。マクロ景気の減速に対する警戒感がくすぶる中国ではあるが、現地では高級スポーツブランドとして同社製品を購入しようとするニーズが底堅く推移しているとみられている。また、グローバルでのブランド力の強化に向け「DIOR」や「ランボルギーニ」とのコラボレーションも展開。日本国内の主要工場である水沢工場を刷新してモノづくり力を強化し、27年3月期までの3カ年の新たな中期経営計画中に「デサント」ブランドの日本・韓国・中国での収益倍増を目指す方針を示している。
今年7月から始まるパリ五輪に向けて、競泳向けの「アリーナ」ブランドなど同社製品のメディアにおける露出度が一段と高まることも見込まれ、パリ五輪関連銘柄として関心を集める余地は大きい。株価は3000円を手前に下値抵抗力も示しており、押し目買いの好機として受け止めたい。(碧)
出所:MINKABU PRESS