サムティ---1Q減収なるも、不動産ソリューション事業は好調に推移
サムティ<3244>は15日、2024年12月期第1四半期(23年12月-24年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比19.4%減の217.57億円、営業利益が同71.9%減の4.52億円、経常損失が27.99億円(前年同期は20.22億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が26.02億円(同22.27億円の損失)となった。
不動産開発事業の売上高は前年同期比27.4%減の66.51億円、営業利益は同32.5%減の12.40億円となった。自社ブランド「S-RESIDENCE」シリーズ等の企画開発・販売を行っている。当第1四半期においては、5物件の販売用不動産を販売した。
不動産ソリューション事業の売上高は同456.8%増の89.92億円、営業利益は同332.0%増の10.04億円となった。収益不動産等の取得・再生・販売を行っている。当第1四半期においては、10物件の販売用不動産を販売した。
海外事業の売上高は同96.4%減の4.01億円、営業損失は1.52億円(前年同期は14.19億円の利益)となった。海外における投資、分譲住宅事業を行っている。2021年11月期より販売を開始したベトナム国ハノイ市におけるスマートシティ分譲住宅事業プロジェクトについては、販売が順調に進捗している。また、プロジェクトの好調を受け、新たにホーチミン市での分譲住宅事業に参画し、2024年7月より販売を開始する予定。
不動産賃貸事業の売上高は同14.3%減の14.93億円、営業利益は同0.3%減の6.00億円となった。マンション、オフィスビル、商業施設の賃貸を行っている。当第1四半期において物件取得が順調に推移し、7物件、約89億円の収益物件を取得したほか、16物件の開発物件を竣工した。
ホテル賃貸・運営事業の売上高は同26.1%増の29.31億円、営業損失は8.19億円(同7.88億円の損失)となった。ホテルの賃貸及び管理を行っている。当第1四半期において、「メルキュール東京羽田エアポート」等をはじめとした同社グループが参画するホテルは21物件となった。当第1四半期においては、国内観光需要の回復や、訪日外国人観光客の増加により、保有・運営ホテルの稼働率、客室単価は回復傾向にある。
不動産管理事業の売上高は同54.5%増の12.87億円、営業利益は同5.3%増の0.61億円となった。マンション、オフィスビル、商業施設の管理を行っている。
2024年12月期通期については、売上高が2,050.00億円、営業利益が210.00億円、経常利益が139.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が114.00億円とする2024年1月24日に公表した連結業績予想を据え置いている。同社は、当期より決算期(事業年度の末日)を毎年11月30日から毎年12月31日に変更している。決算期変更の経過期間となる当期は、2023年12月1日から2024年12月31日までの13ヵ月の変則決算となる。そのため、2024年1月15日に公表の12ヵ月決算をベースとした業績予想に、2024年12月1日から2024年12月31日までの1ヵ月間の業績予想を加味し、13ヵ月間の通期業績予想数値としている。また、対前期増減率については記載していない。
《SI》
提供:フィスコ