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富田隆弥の【CHART CLUB】 「新年度入りの4月、高値指向」


◆3月28日、日経平均株価は594円安と急反落し、今年二番目の下げ幅を記録した。配当落ち分の「264円」ほどが含まれているとはいえ、東証プライム市場の値下がり銘柄が8割を超すなど、厳しい1日となった。ただ、この下落は3月期末に伴う一時的な需給要因によるものであり、直ちに先行きを悲観する性質のものではない。

◆テクニカル指標が過熱を示唆する中、3月22日には4万1087円まで上昇し史上最高値を更新していたので、ここは当然のスピード調整と言える。日足の順位相関指数(RCI)が高値圏で陰転したばかりで、もう少し調整が続く可能性はあるものの、日足チャートで25日移動平均線(28日時点3万9628円)や心理的サポートの3万9000円を維持するならば、上昇基調は変わらず、再び切り返して高値を目指すだろう。

◆そして、4月。遅れていた桜の開花も始まり、株式市場も新年度入りで春本番を迎える。このところ政局の混乱や紅麹問題、電力ガス料金の負担軽減措置の打ち切りなどネガティブな話題が世間を騒がすが、株式市場が上昇すればこれら気掛かり要因も次第に過去の材料として埋もれていく。2024年度予算が成立し、混乱の政局も山場を迎える。

◆株式市場では新年度入りに伴うニューマネー流入への期待が広がる。4月は日経平均株価の昨年10月に付けた安値から6カ月目の「安値期日」にあたり、足もとの調整から切り返すと「4万3000円」の高値を目指してもおかしくはない。

(3月28日 記、次回更新は4月6日10時を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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