トヨクモ---23年12月期は2ケタ増収増益、売上高および営業利益・当期純利益は過去最高を更新
トヨクモ<4058>は13日、2023年12月期決算を発表した。売上高が前期比25.7%増の24.34億円、営業利益が同36.9%増の8.75億円、経常利益が同37.0%増の8.75億円、当期純利益が同47.9%増の6.31億円となった。売上高は2010年の創業以来13期連続で過去最高売上を更新し、営業利益および当期純利益は4期連続で過去最高利益を更新した。
同社は「すべての人を非効率な仕事から解放する」というミッションの下、企業向けクラウドサービスを開発し、非効率な仕事から働き方を変革するDXサービスを提供している。
同社の「安否確認サービス」は、災害時に従業員等の安否確認を自動で行うクラウドサービスとなっている。パンデミックをはじめとした非常時においては、従業員等に適切な予防方法を周知する、定期的に体温の報告をしてもらうなど従業員の健康管理として活用したり、サプライチェーン等に納期の懸念があるかを確認するといった、BCP(事業継続計画)対策としても活用したりすることが可能なため、今後もサービスを利用して頂ける機会は拡大していくものとしている。そのため、新たなテレビCMをはじめ、交通広告、インターネット広告、展示会への出展等を通じて、安否確認サービスの知名度向上に努めてきた。
「kintone連携サービス」は、サイボウズ<4776>の提供する「kintone」と連携することで、より便利かつ高度に「kintone」を利用するためのクラウドサービスで、「kintone」内にある情報を参照した帳票の作成やWebフォームの作成など、用途に応じた6つのサービスを提供している。「「kintone」と連携する次世代型ユーザー管理機能「Toyokumo kintoneApp認証」は、30万ユーザーを突破した。また今後もイベントや展示会への出展に加えて、設定方法や活用事例のコンテンツを充実させていくことで、kintone連携サービスの普及を進めていくとしている。また2023年12月には主に自治体や大企業の方を対象に「kintone」の連携サービス「FormBridge(フォームブリッジ)」に「仮想待合室」がオプション機能として実装した。
2024年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比20.8%増の29.40億円、営業利益が同14.3%増の10.00億円、経常利益が同14.3%増の10.00億円、当期純利益が同9.3%増の6.90億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ