【特集】個人投資家・有限亭玉介:多くの企業が宇宙ビジネス参入に意欲あり!注目の個別株【FISCOソーシャルレポーター】
三菱重 <日足> 「株探」多機能チャートより
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2024年2月12日15時に執筆
1月20日、日本の小型の無人月着陸実証機「SLIM」が月面着陸に成功しました。月面着陸は米国、ロシア(旧ソ連)、中国、インドに次いで世界5カ国目との事で、日本の宇宙開発への投資が拡大していくか楽しみですな。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
「月へ行く」というのは、かぐや姫の昔話でもあるように日本人にこそ馴染みがあるような気がしますねぇ。JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」はエンジントラブルに見舞われてもなお、誤差100メートル以内に着陸できたというのが、なんとも日本らしい成果だと思います。
15日ごとに昼夜が入れ替わる月の表面温度は、昼間だと110度にまで昇り、夜はマイナス170度という過酷な環境です。その為かSLIMの太陽電池は残念ながら作動しなかったそうですが、今回の検証からその対策も多岐に渡ってくる事でしょう。何より今回の着陸成功で宇宙開発に必要な材料や技術の発展・進歩への期待もあって、日本の宇宙分野における発展には注目したいところです。
という訳で、ここ最近は宇宙関連企業から代表的な銘柄として三菱重工業<7011>、京セラ <6971>、川崎重工業 <7012>、IHI <7013>などチェックした上で、新規参入の企業にも目を光らせております。SLIMのような探査機の情報収集を重ねる事で、新たなビジネスチャンスの見通しも立ってくると思われます。是非とも政府には、今以上に宇宙開発分野の支援をお願いしたいもんですな。
2月15日に種子島宇宙センターから打ち上げた新型基幹ロケット「H3」2号機を経て、2024年冬には宇宙ベンチャーのispace<9348>がミッション2の打ち上げを予定しております。2024年は宇宙関連への物色も増えていけば、意外な業界から宇宙業界へ参入する企業もあるかもしれません。今回は宇宙関連銘柄をチェックして参ります。
まずは昨年4月にIPOしたRidge-i<5572>です。AIコンサルティングなどを手掛ける同社は、デジタル庁の「テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)」における技術実証事業者に採択された事で好感されました。同社は環境・安全保障関連の人工衛星データ解析を手掛けており、宇宙関連の思惑があります。
SLIMに搭載された月面探査ロボット「SORA-Q」の開発に携わったセック<3741>とタカラトミー<7867>も、今後の宇宙開発分野での進展が楽しみですねぇ。両社ともSLIMのニュースが話題になったタイミングで短期資金が流入しましたな。
漁網を主力とする日東製網<3524>は、宇宙デブリ(※)を漁網技術で除去する計画が過去に話題となりましたな。意外な宇宙関連銘柄として物色される可能性があるか…業績も堅調でチャート(日足)は25日線を上回って推移できるか監視を強めております。(※宇宙ゴミの事。幸村誠氏の名作漫画『プラネテス』に詳しいです)
2月8日に好決算を発表した古河電池<6937>は、SLIM搭載向けの宇宙用リチウムイオン電池としてステンレスラミネート型リチウムイオン電池を手掛けており、宇宙関連として要チェックですな。下落基調から底を打って切り返すと、25日線・75日線を上抜いております。
「政府クラウド」に選定されたさくらインターネット<3778>は、日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」を運用しており、宇宙関連でも思惑があります。PER・PBRはかなり割高となっていますが、高値圏からさらに上振れる可能性もあるか…。
最後はデータセンター大手のアイネット<9600>です。人工衛星のシステム設計も担っている同社は、じわじわと長期で上昇トレンドを形成しておりますよ。1月31日の決算発表も好調で、24年3月期は過去最高益を更新する見通しです。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
《TY》
提供:フィスコ