23年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 33社選出 <成長株特集>
3月期決算企業の4-12月期決算がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した企業にスポットライトを当てた。
今回は第1弾として、時価総額1500億円以上の銘柄(銀行を除く)を対象に、利益倍増企業として33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、ジェネリック医薬品(後発薬)大手の東和薬品 <4553> [東証P]。23年10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の3000万円から69億3600万円に急拡大して着地。安定供給に向けた増産体制の構築で生産能力が向上する中、国内で医薬品の販売数量が大きく伸びた。また、デリバティブ評価損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。業績好調に伴い、24年3月期の同利益予想を大幅上方修正したことも好感され、株価は昨年来高値圏に急浮上している。
3位の東洋製罐グループホールディングス <5901> [東証P]は主力の包装容器事業を中心に原材料価格高騰分の販売価格への転嫁やコスト削減を進めたことが奏功し、10-12月期の経常利益は112億円と前年同期比26.9倍に膨らんだ。好調な業績を踏まえ、通期の同利益予想を従来の250億円→325億円に上方修正している。13位の日本ハム <2282> [東証P]、14位の三菱重工業 <7011> [東証P]、28位のレンゴー <3941> [東証P]なども値上げの浸透が収益拡大につながった。
続く4位にはトヨタ系自動車部品メーカーの東海理化電機製作所 <6995> [東証P]が入った。10-12月期は自動車生産台数の増加でスイッチ類などの販売が伸びたほか、販売価格の改定や円安効果も大幅増益に貢献した。選出リストには半導体不足が解消に向かい自動車生産が回復する中、業績が急拡大した企業が多く入った。東海理化のほか、豊田合成 <7282> [東証P]が21位、マツダ <7261> [東証P]が23位、スタンレー電気 <6923> [東証P]が29位、SUBARU <7270> [東証P]が33位にそれぞれリスト入りしている。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、三菱マテリアル <5711> [東証P]、オリエントコーポレーション <8585> [東証P]、東ソー <4042> [東証P]、西松建設 <1820> [東証P]、JFEホールディングス <5411> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<4553> 東和薬品 23020 6936 3 88.0 11.2
<7616> コロワイド 3493 1509 1 - 312 *
<5901> 洋缶HD 2591 11274 2 98.2 17.5
<6995> 東海理 1227 11827 4 92.0 7.1
<5711> 三菱マ 1203 25233 2 77.9 8.9
<5233> 太平洋セメ 557 23719 1 74.3 9.1
<8630> SOMPO 414 251359 1 95.9 8.9
<6457> グローリー 374 18345 1 73.4 5.9
<3923> ラクス 339 1861 6 66.6 98.9
<3397> トリドール 255 2932 2 119 76.0 *
<8585> オリコ 254 4142 1 67.0 15.2
<3110> 日東紡 244 2586 1 79.7 28.8
<2282> 日ハム 235 12076 3 109 20.0 *
<7011> 三菱重 232 73885 3 71.6 19.5 *
<4043> トクヤマ 228 8018 1 65.3 9.2
<4042> 東ソー 218 24283 2 70.1 10.6
<4568> 第一三共 170 97749 1 97.5 53.5 *
<9024> 西武HD 163 14661 3 125 19.0
<9684> スクエニHD 161 14786 1 74.4 20.9
<1820> 西松建 159 4982 2 92.0 15.3
<7282> 豊田合 149 24218 3 79.9 7.4 *
<8086> ニプロ 143 5274 3 96.9 17.6
<7261> マツダ 139 59763 3 94.1 6.4
<7105> ロジスネクス 128 11788 2 82.1 5.3
<9766> コナミG 125 24493 3 85.4 26.2 *
<6841> 横河電 119 23939 6 85.9 14.9
<5411> JFE 118 70988 2 85.2 7.7 *
<3941> レンゴー 116 17628 3 92.0 7.6
<6923> スタンレー 110 14719 1 82.1 16.5
<6586> マキタ 107 16077 3 82.3 25.8 *
<9044> 南海電 106 12362 10 101 15.2
<6594> ニデック 105 48385 1 94.5 24.3 *
<7270> SUBARU 100 189773 8 84.9 7.3 *
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。今期最終赤字を見込む企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
株探ニュース
今回は第1弾として、時価総額1500億円以上の銘柄(銀行を除く)を対象に、利益倍増企業として33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、ジェネリック医薬品(後発薬)大手の東和薬品 <4553> [東証P]。23年10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の3000万円から69億3600万円に急拡大して着地。安定供給に向けた増産体制の構築で生産能力が向上する中、国内で医薬品の販売数量が大きく伸びた。また、デリバティブ評価損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。業績好調に伴い、24年3月期の同利益予想を大幅上方修正したことも好感され、株価は昨年来高値圏に急浮上している。
3位の東洋製罐グループホールディングス <5901> [東証P]は主力の包装容器事業を中心に原材料価格高騰分の販売価格への転嫁やコスト削減を進めたことが奏功し、10-12月期の経常利益は112億円と前年同期比26.9倍に膨らんだ。好調な業績を踏まえ、通期の同利益予想を従来の250億円→325億円に上方修正している。13位の日本ハム <2282> [東証P]、14位の三菱重工業 <7011> [東証P]、28位のレンゴー <3941> [東証P]なども値上げの浸透が収益拡大につながった。
続く4位にはトヨタ系自動車部品メーカーの東海理化電機製作所 <6995> [東証P]が入った。10-12月期は自動車生産台数の増加でスイッチ類などの販売が伸びたほか、販売価格の改定や円安効果も大幅増益に貢献した。選出リストには半導体不足が解消に向かい自動車生産が回復する中、業績が急拡大した企業が多く入った。東海理化のほか、豊田合成 <7282> [東証P]が21位、マツダ <7261> [東証P]が23位、スタンレー電気 <6923> [東証P]が29位、SUBARU <7270> [東証P]が33位にそれぞれリスト入りしている。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、三菱マテリアル <5711> [東証P]、オリエントコーポレーション <8585> [東証P]、東ソー <4042> [東証P]、西松建設 <1820> [東証P]、JFEホールディングス <5411> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<4553> 東和薬品 23020 6936 3 88.0 11.2
<7616> コロワイド 3493 1509 1 - 312 *
<5901> 洋缶HD 2591 11274 2 98.2 17.5
<6995> 東海理 1227 11827 4 92.0 7.1
<5711> 三菱マ 1203 25233 2 77.9 8.9
<5233> 太平洋セメ 557 23719 1 74.3 9.1
<8630> SOMPO 414 251359 1 95.9 8.9
<6457> グローリー 374 18345 1 73.4 5.9
<3923> ラクス 339 1861 6 66.6 98.9
<3397> トリドール 255 2932 2 119 76.0 *
<8585> オリコ 254 4142 1 67.0 15.2
<3110> 日東紡 244 2586 1 79.7 28.8
<2282> 日ハム 235 12076 3 109 20.0 *
<7011> 三菱重 232 73885 3 71.6 19.5 *
<4043> トクヤマ 228 8018 1 65.3 9.2
<4042> 東ソー 218 24283 2 70.1 10.6
<4568> 第一三共 170 97749 1 97.5 53.5 *
<9024> 西武HD 163 14661 3 125 19.0
<9684> スクエニHD 161 14786 1 74.4 20.9
<1820> 西松建 159 4982 2 92.0 15.3
<7282> 豊田合 149 24218 3 79.9 7.4 *
<8086> ニプロ 143 5274 3 96.9 17.6
<7261> マツダ 139 59763 3 94.1 6.4
<7105> ロジスネクス 128 11788 2 82.1 5.3
<9766> コナミG 125 24493 3 85.4 26.2 *
<6841> 横河電 119 23939 6 85.9 14.9
<5411> JFE 118 70988 2 85.2 7.7 *
<3941> レンゴー 116 17628 3 92.0 7.6
<6923> スタンレー 110 14719 1 82.1 16.5
<6586> マキタ 107 16077 3 82.3 25.8 *
<9044> 南海電 106 12362 10 101 15.2
<6594> ニデック 105 48385 1 94.5 24.3 *
<7270> SUBARU 100 189773 8 84.9 7.3 *
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。今期最終赤字を見込む企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
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