SBSホールディングス---23年12月期は顧客の取引拡大や獲得に注力するも、物流量減少とコスト増により減収
SBSホールディングス<2384>は14日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.2%減の4,319.11億円、営業利益が同9.7%減の197.19億円、経常利益が同7.7%減の197.47億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.3%減の100.56億円となった。
物流事業の売上高は前年同期比5.7%減の4,086.84億円、営業利益は同25.4%減の115.01億円となった。既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込み等に注力したが、企業間物流における海外事業の運賃下落や物量減、家電・半導体等の取扱量減少の影響等により、減収減益となった。
不動産事業の売上高は同3.5%増の138.99億円、営業利益は同26.7%増の79.62億円となった。開発事業では、グループ内での3PL、4PL事業を推進するために、顧客の物流ニーズに合った大型倉庫を土地の取得から建設まで一貫して行っている。賃貸事業では、グループで保有する倉庫、オフィスビル、レジデンス等から賃貸収益を得ている。将来の投資に向け物流不動産を流動化し資金を回収しており、流動化に伴い計上する収益は不動産事業に含めている。当年度における不動産事業については、第1四半期において横浜金沢物流センター(横浜市)の信託受益権の一部譲渡ならびに東扇島倉庫(神奈川県川崎市)の譲渡を実施したこと等により、増収増益となった。
その他事業の売上高は同6.5%増の93.28億円、営業利益は同10.7%減の3.59億円となった。その他事業の主なものは、人材派遣事業、マーケティング事業、太陽光発電事業及び環境事業となっている。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.2%増の4,500.00億円、営業利益が同6.5%増の210.00億円、経常利益が同3.8%増の205.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.4%増の105.00億円を見込んでいる。
《SO》
提供:フィスコ