ＦＢ Research Memo（6）：強みは技術力と「Building Blocks」

■事業概要

3. フリービット<3843>の強み
こうした市場で発揮している同社の強みは、他社の追随を許さない独自開発の技術力と、顧客のビジネスモデルにそって技術と運用を組み合せる「Building Blocks」にある。この強みを生かして、大小様々な企業の多種多様なニーズに対応したワンストップの支援を可能としている。なかでも、独自開発の技術力の背景にあるのが、インターネットに関わるコアテクノロジーの開発や大規模システムの運用などによって蓄積された技術力である。象徴的なのが特許で、これまでに海外を含め62件を取得しており、こうした高い技術力が様々な「発明」や新サービスの開発に直結している。また、「Building Blocks」は、生み出した技術をコンポーネントAPI（プログラムの部品化）にして運用技術のコンポーネントAPIと組み合わせることで、クライアントに最適なシステム環境を、低価格かつ短期間で提供することが可能となっている。このため一般に難しいと言われる小規模顧客に対しても、最適なソリューションを提供することができる。この「Building Blocks」は同社ビジネスモデルそのもので、成長を促進する仕組みと言える。同社は「Building Blocks」がイノベーションを生み出す「モノ」とするならば、それを使う「ヒト」も強化が必要であると考え、「アーキテクト思考」を持つ人材を育成している。「アーキテクト思考」とは物事を全体から俯瞰して見ることができ、ゼロベースで抽象度の高いビジネスの全体構造を構想する力を指す。同社は、ここにAIを活用しながら構想する能力が必要であるとして、さらなるイノベーションの促進につなげる考えのようだ。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　宮田仁光）

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　提供：フィスコ