コニシ Research Memo(5):化成品は自動車の回復で増収だが在庫評価替えで減益
■コニシ<4956>の業績動向
(2) 化成品
化成品の売上高は19,643百万円(前年同期比15.8%増)、営業利益は629百万円(同7.4%減)となった。売上高は堅調に推移したが、一部在庫の評価替えを行ったことからセグメント利益は微減益となった。
(注:同セグメントの売上高は「収益認識基準」の適用による影響が大きいため、下記の業界別については「収益認識基準適用前の数値」で開示されている)
a) 自動車:売上高13,394百万円(前年同期比20.8%増)
客先での自動車生産の回復に加え、ハイブリッド車やEV車向けに新規採用品が大幅に増加した。
b) 化学工業:売上高4,168百万円(同11.8%減)
放熱材料は増加したが、樹脂原料が低調に推移した。
c) 電子・電機:売上高3,900百万円(同1.3%増)
スマートフォンやパソコン等の商材は減少したものの、 他商材が順調に推移して増収を確保した。
d) 塗料:売上高2,022百万円(同3.5%減)
塗料メーカーからの需要が低下し、減収となった。
e) 丸安産業(株):売上高7,745百万円(同9.4%減)
主力のコンデンサー向け材料等が低調に推移した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HH》
提供:フィスコ