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【特集】液晶バブルで株価は急騰急落 レーザーテック② Buy&Hold STORIES-2-

Buy and hold Stories

レーザーテック<6920>
第1章Part2






第1章 「グローバル・ニッチNo.1」企業はこうして生まれた


2. 液晶バブルで株価急騰、リーマン・ショックでどん底へ


【タイトル】
※株価は株式分割を考慮後の修正値

遺志を継ぐものたち

 株式店頭公開からわずか2年後に創業社長を失ったレーザーテック <6920> 。同社にとって "不幸中の幸い"だったのは、1971年に入社し、創業者・内山康とともに長年、二人三脚で同社の製品開発の陣頭指揮を執っていた粟村大吉の存在だった。粟村は内山逝去時にはすでに代表権のない会長となっていたが、緊急事態に急遽、重責を担う決意を固め、代表取締役社長に就任した。

 就任直後、粟村の前に立ちふさがったのは、業績の低迷だった。当時の同社はバブル崩壊後の不況もあって、半導体分野の売上高が低迷、92年6月期(連結決算。以下同)は売上高22億4500万円で最終赤字が1億6400万円、93年6月期は売上高が14億8100万円へと減少し、最終赤字は6億7400万円まで膨らんでいた。
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