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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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東証P
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時価総額 21,733億円
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【植木靖男の相場展望】 ─米国利下げまでハイテク株主導が続く


「米国利下げまでハイテク株主導が続く」

●1月第4週が正念場となるか

 日経平均株価は大発会で3万2600円処まで叩かれた後、その不満を爆発させるかのように連日窓を空けて急騰。3万6200円台まで3500円幅も上昇したその姿は、まさに様変わりという言葉がふさわしいものだった。

 この背景には、米国長期金利の上昇、その結果としての円安基調への復帰がある。実際、ドル円相場は1ドル=140円台から大きく反転し、現在148円台にある。また、株価指数先物主導で高くなったことから短期海外筋の買いが入ったとみてよい。さらに新NISA(少額投資非課税制度)導入に伴う新たな資金の流入も指摘されている。

 もっとも、6日連続高で3万6000円大台を回復した勢いをみれば、さすがに過熱感も意識されてくる。当然のことながら、海外筋の利食い売りが入ってくる。

 1月16日は前日比282円安、17日も141円安と続落し、18日に大きく下げれば調整入りもあり得たが小幅安にとどまった。また、18日の日経225先物は踏ん張って陽線となった。

 経験則的には、窓を空けての上昇だけに、容易には調整入りとはならない。ちょうど前年11月7日から数日のもみ合いを経て上昇に転じたパターンと同じかもしれない。週末19日は497円上げ、3万6000円手前まで戻している。

 これまでの動きを踏まえると、22日から始まる1月第4週の去就が鍵を握りそうだ。

 ところで、いま市場の最大の関心事はいうまでもなく、米国の利下げ開始の時期である。早期利下げに市場は期待しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)は慎重姿勢を崩していない。米国株がここまで堅調であることは、米国には十分な資金が存在している証だ。仮にここで利下げでもすれば、インフレ再燃を招くリスクがある。

 いまの米国にとってのベストシナリオはインフレがさらに収束し、同時に景気がソフトランディングに向かい、株式市場が暴落せずに高値を維持することだ。その解はあるのだろうか。FRBのお手並みを拝見だ。

 いずれにしても、世界の投資資金がじわりとわが国に集まってくるとの期待は大きく、中長期的には強気一貫でよさそうだ。ただ、目先的には株価の先行きは不透明感が強い。手探りの展開が続くとみられる。

●ポートフォリオに指数連動型ETFを

 当面の物色対象はどう選べばよいのか。参考となる米国市場では底入れが早いとみて半導体などテック株がリーダーシップを握っている。したがって、軸はやはりハイテク株だろう。もっとも、常に主力株が動くわけではない。主力株はスターだから舞台に登場する回数は多いが、物色対象は中小型株などにも循環し、「これもハイテク?」といった脇役も舞台に上がってこよう。

 ハイテクに限らず気になる銘柄を挙げると、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、日本ピラー工業 <6490> [東証P]、ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]、ワイエイシイホールディングス <6298> [東証P]、理研計器 <7734> [東証P]、アシックス <7936> [東証P]、まんだらけ <2652> [東証S]などに注目したい。

 そして、ここまでの展開では上場投資信託(ETF)の効率の良さが際立つ。ポートフォリオの中に、TOPIXや日経平均など株価指数に連動するETFを是非入れておきたい。ときとしてヘッジ役を果たしてくれる、頼れる“相棒”なのだ。ETFをポートフォリオに組み込んでおいて窮地を免れた投資家は多い。

2024年1月19日 記

株探ニュース

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