CEHD Research Memo(6):電子カルテ「MI・RA・Is」シリーズが堅調で、今後も増収増益が続く見通し
■今後の見通し
1. 2024年9月期の業績見通し
CEホールディングス<4320>の2024年9月期の業績見通しは、売上高で前期比13.7%増の15,500百万円、営業利益で同7.6%増の1,350百万円、経常利益で同7.4%増の1,350百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同9.1%増の750百万円と連続で過去最高を更新する見通しだ。2023年9月末時点での受注残高も前期比18.3%増の5,400百万円と過去最高の水準で期初をスタートしている。また、同社「MI・RA・Is」シリーズは2023年9月末時点で新規ユーザーが60社、同社のシステムをアップグレードした継続ユーザーが84社、継続ユーザーが773社、合計917社に達しており、システム導入数は毎年、順調に増加を続けている。同社は2025年9月期末にユーザー数1,000社への到達を目指して取り組んでおり、2024年9月期においても40社程度のユーザー数の拡大を目指す。今後は小規模医療機関向けクラウド型電子カルテサービス「MI・RA・Is/ QS」の拡販も進める。また、医薬品・医療機器開発支援では、国内でプログラム医療機器の認証を取得し医療機関向けに販売している脳画像解析プログラム「PMAneo」について、台湾でもプログラム医療機器ライセンスを取得済であり、台湾の医療機関への販売を進める。
足元の取り組みとして、2022年10月にCSIから発表されたクラウド型電子カルテサービス「MI・RA・Is/ QS」の拡販を進める。病院の中で最も施設数が多い100床未満の小規模医療機関における電子カルテシステムの導入率は30%程度であり、市場開拓の余地が残されている。この分野に対して、安全性に優れ導入コストが比較的安価なクラウド型電子カルテシステムを投入し、拡販に取り組む。さらに海外市場への取組みも進める。マイクロンの取扱商品である脳画像解析プログラム「PMAneo」について台湾でプログラム医療機器のライセンスを取得済であり、台湾の医療機関への販売を進める。この取り組みは台湾だけではなく、今後、市場の成長が見込めるアジア圏へも横展開していく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
《SI》
提供:フィスコ