ランドコンピュ Research Memo(7):2024年3月期予想は上方修正も保守的な予想
■今後の見通し
ランドコンピュータ<3924>の2024年3月期の通期連結業績は、売上高が前期比14.9%増の13,300百万円、営業利益で同32.1%増の1,615百万円、経常利益で同32.2%増の1,636百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.6%増の1,070百万円と予想している。期初計画比では、売上高が7.2%増、営業利益は13.0%増となる。営業利益は、後述する中期経営計画「VISION 2025」の2期目に当たる2025年3月期の目標値1,620百万円に迫る。
サービスライン別売上高では、システムインテグレーション・サービスが前期比11.1%増の7,050百万円、インフラソリューション・サービスが同7.1%増の1,450百万円、パッケージベースSI・サービスが同23.7%増の4,800百万円を見込む。期初予想に比べ売上高が900百万円増額修正されているが、内訳はシステムインテグレーション・サービスが500百万円、パッケージベースSI・サービスが400百万円である。パッケージベースSI・サービスの売上高構成比は36.1%へ上昇する。
過去5期における上期(4~9月)と下期(10~3月)の平均比率は、売上高が46.4%:53.6%、営業利益が33.4%:66.6%であった。これに対し2024年3月期の修正後予想は、売上高が48.6%:51.4%、営業利益が47.2%:52.8%となる。下期比率52.8%は、過去の水準(66.6%)に比べて低いことから上方修正した予想は保守的であると弊社は考えている。
第2四半期におけるサービスライン別売上高の進捗率を2024年3月期と過去5期平均(カッコ内)で見ると、システムインテグレーション・サービスが51.9%(47.6%)、インフラソリューション・サービスが44.7%(43.5%)、パッケージベースSI・サービスが45.0%(45.2%)であった。システムインテグレーション・サービスの下期売上高が上期を下回ったことは過去5期に一度としてないことから、上方修正の余地があると思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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提供:フィスコ