GameWith---2Q増収、eスポーツ・エンタメ事業や新規事業の売上成長が寄与
GameWith<6552>は10日、2024年5月期第2四半期(23年6月-11月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.3%増の18.54億円、営業利益が同16.6%増の1.20億円、経常利益が同10.0%増の1.01億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同48.4%減の0.23億円となった。
メディア事業の売上高は前年同期比0.1%減の12.07億円、営業利益は同7.4%増の5.29億円となった。当第2四半期累計期間においては、モバイルゲームの市場成長が以前と比較して鈍化している中、家庭用ゲームにおけるPV数獲得およびPV単価の好調により、「メディア広告」による収益が増加した。「メディアソリューション」による収益は、ユーザーに継続して利用してもらうためのプロモーション需要が増加しており、有料攻略記事やDiscordによるコミュニティ商材等については、拡販に注力することで直近上昇傾向にある。一方で、有料ゲーム紹介は、モバイルゲームを中心として新作タイトルのリリースが想定以上に減少し、売上高が前年同期比で減少した。ゲーム紹介分野も、増加傾向にある家庭用ゲームやPCゲーム領域の強化に取り組んでいる。
eスポーツ・エンタメ事業の売上高は同12.2%増の4.79億円、営業損失は1.12億円(前年同期は1.19億円の損失)となった。当第2四半期累計期間においては、eスポーツチームにおける新規スポンサーの獲得やパブリッシャーによるインセンティブ等が売上高増加に貢献した。また、2023年11月18日に国内でトップクラスの人気を誇るeスポーツチーム「Crazy Raccoon(以下、CR)」との包括的業務提携契約の締結を発表した。CRの持つインフルエンサービジネスのノウハウやアートディレクションスキルを活用することによる「DetonatioN FocusMe(以下、DFM)および同社グループのeスポーツ事業のさらなる持続的な成長および国内トップレベルのプロeスポーツチーム同士が連携することによる日本のeスポーツ業界のさらなる発展を目的に、主にDFMのVALORANT部門における広報、動画作成、オンラインウォッチパーティ・イベント、グッズ制作・販売等のインフルエンサービジネス拡大に係る業務全般について、それぞれのノウハウや既存のアセットを活用した業務連携を行っていくとしている。
その他の売上高は同121.5%増の1.68億円、営業損失は1.09億円(同1.06億円の損失)となった。NFT事業は、投資先のKyuzanよりプロモーション等の受託をしているNFTゲーム「EGGRYPTO」が大きく成長している。また、2022年7月には初心者でもNFTゲームを楽しむことができる情報を提供するNFTゲーム専門メディア「GameWith NFT」をオープンしている。光回線事業は、eスポーツを楽しむユーザーが拡大している中、eスポーツで勝つために必要となる高速で低遅延のインターネット回線の需要を見込み、ゲームを知り尽くしたGameWithによる、信頼性のある光回線を提供している。資本業務提携先であるアルテリア・ネットワークスのインターネット接続サービス、ノウハウを利用して運用することで、最大限のパフォーマンスを実現している。当第2四半期累計期間においては、リリース3.5周年を迎えアプリの累計ダウンロード数が150万を超えるNFTゲーム「EGGRYPTO」について、売上高は前年同期比で成長した。光回線事業は、新規ユーザー獲得のためプロモーションを積極的に実施しており、順調に申込者を獲得している。
2024年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の37.50億円、営業利益が同3.7%増の3.50億円、経常利益が同2.1%増の3.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.1%増の1.90億円とする期初計画を据え置いている。
《AS》
提供:フィスコ