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日経平均は327円高でスタート、アドバンテストやオムロンなどが上昇/寄り付き概況


日経平均 : 33704.83 (+327.41)
TOPIX  : 2412.12 (+18.58)

[寄り付き概況]

 9日の日経平均は327.41円高の33704.83円と続伸して取引を開始した。前週末5日の米国株式市場で、ダウ平均は25.77ドル高の37466.11ドル、ナスダックは13.77ポイント高の14524.07。12月雇用統計が予想を上回ったが、12月ISM非製造業景況指数が大幅に悪化したことから利下げ観測が再燃し、株価を支えた。前日8日のダウ平均は216.90ドル高の37683.01ドル、ナスダックは319.70ポイント高の14843.77。航空機メーカーのボーイング(BA)の下落が重しとなり、寄り付き後、まちまち。携帯端末アップル(AAPL)や半導体エヌビディア(NVDA)の上昇に加えて、長期金利の低下でナスダックは終日堅調に推移し、相場全体を支えた。終盤にかけて、ハイテクが上げ幅を一段と拡大、さらにボーイングの下げ幅縮小に連れてダウも大きく上昇に転じた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。米国市場で先週末5日、昨日8日と主要指数が続伸したことが東京市場の株価を支えた。中でも、2営業日合計でハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.30%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.93%上昇と、ダウ平均(0.65%上昇)と比べ上昇率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。

 一方、外為市場で1ドル=144円10銭台と、先週末5日15時頃と比べ70銭ほど円高・ドル安方向に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の重しとなった。また、日経平均は昨年来、33000円台後半で上値を抑えられる展開が続ており、相場の上値は重いとの指摘もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された12月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.1%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.1%上昇だった。同じく取引開始前に発表された11月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比2.9%減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.3%減少だった。

 セクター別では、精密機器、証券商品先物、その他製品、電気機器、機械などが値上がり率上位、海運業、鉱業、電気・ガス業、石油石炭製品、陸運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、オムロン<6645>、日立<6501>、ディスコ<6146>、野村マイクロ<6254>、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、任天堂<7974>、楽天グループ<4755>、SMC<6273>、ニトリHD<9843>などが上昇。他方、川崎船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>、アステラス薬<4503>、武田薬<4502>、パナHD<6752>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが下落している。
《CS》

 提供:フィスコ

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