NY株式:NYダウは10ドル高、雇用統計待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は10.15ドル高の37,440.34ドル、ナスダックは81.91ポイント安の14,510.30で取引を終了した。
予想を上回った雇用関連指標を受けてソフトランディング期待も金利高で、寄り付き後、まちまち。12月サービス業PMIも予想外に上方修正され、長期金利が一段と上昇するとハイテクがさらに売られ、相場の重しとなった。ダウは銀行セクターが支え終日堅調に推移したが、終盤にかけ雇用統計を控えた調整などに上げ幅を縮小し、終了。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、銀行が上昇した一方、小売が下落した。
在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は独自コンテンツ提供でTikTokとの提携を発表し、大幅高。半導体のマイクロン(MU)やクレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)、ホームセンター運営のホーム・デポ(HD)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げで上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。加工食品メーカーのコナグラ・ブランズ(CAG)は需要回復が冴えず通期の業績見通しを引き下げ、下落した。
また、ドラッグストア小売店運営のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は四半期決算で1株利益が予想を上回ったが、通期の既存店売り上げ見通しを引き下げたほか、減配を発表し、下落。ファーストフードチェーン運営会社のマクドナルド(MCD)は中東での戦争を巡る抗議運動などが売り上げに影響すると最高経営責任者(CEO)が警告し、下落した。
会員制倉庫型卸売・小売り会社のコストコ(COST)は取引終了後に12月の既存店売上増を発表。時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ