貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6326 クボタ

東証P
1,907.5円
前日比
-15.5
-0.81%
PTS
1,914.5円
15:25 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.9 0.95 2.62 8.64
時価総額 22,445億円
比較される銘柄
コマツ, 
日立建機, 
三菱重

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 躍進続く「インドの未来」を買え!


「躍進続く『インドの未来』を買え!」

●2024年相場の景色は?

 23年相場も、今週いっぱいで終わる。日経平均株価は年初の安値からは30%ほど上昇して終わることになりそうなので、かなり強い展開をみせた一年だったことになる。

23年を年初と年末の値位置で簡潔に表すとこうなるのだが、とてもそんな気はしない。実際は上下動が激しく、非常に付き合いにくい相場だったからだ。年初から6月までは素直な上昇トレンドであり取り組みやすかった。しかし、7月から10月末にかけては乱高下の日々が続き、11月になってようやく騰勢を取り戻し、一息つけるようになったものの、正直まだ安堵感はない。

 しかし、市場は年が替わると、景色が一変することがある。昨年、一昨年と東京市場はほとんど上がらなかった。特に昨年は年初から年末まで軟調な展開を続けたのだ。

 ところが、今年に入り状況は急激に好転。東京市場だけでなく、米国市場も急回復した。昨年、一昨年とは文字通り景色が一変したのだ。であるなら、来年景色が一変するとなると、マイナス方向に変化すると考えがちだ。

 だが、そうなるとは限らない。なにしろ米国の金利高がピークアウト、下落に転じる可能性が高いのだ。市場がそれを好感し始めたのは今年の11月に入ってからだ。まだ現実には利下げはしていないのだから、実際に最初の利下げを行う、それを数回にわたって継続するたびに、まずは米国市場が続伸し、東京市場もそれを追うと見てよい。

●市場の関心は中国からインドへシフトする

 その場合、市場の関心が真っ先に向かうのは半導体などのハイテク関連株になるだろうが、市場は一つのテーマや分野への注目では満足しない。そこで市場が食指を動かす有力テーマとして想定されるのが、 インドである。世界の株式市場はいまだに中国経済の発展に未練を残しているが、強権的な中国政府の姿勢を見ると期待は裏切られる可能性が高く、自ずと世界経済の牽引役としてインドが浮かび上がってくる。

 すでによく知られているようにインドの経済発展は、米国経済がスタグフレーションに陥らない限り、基調として自ずと進行していくと見てよいだろう。そこで投資対象銘柄だが、こう書いただけで誰もが「スズキ <7269> [東証P]だよね」となるだろう。そう、その通りだ。インドと国名が出てきたら、投資家ならツーカーでスズキと答えるのが当たり前だし、株も有望度が高いのでこの銘柄を外すことはできない。

 インドでスズキが製造する自動車の部品はどこが造るのか。現地メーカーも造るだろうが、スズキはインドで開発する車についてデンソー <6902> [東証P]&トヨタ自動車 <7203> [東証P]と業務提携し、技術支援を受けることになっているのだ。この点を考えるとデンソーも魅力的だ。デンソーの株価は現在低迷中であり、すぐの浮上は難しいだろうが、来年の反発は十分あり得る。

 インドは急速に工業国化しつつあるものの、基本的には農業大国だ。そこで注目したいのが、クボタ <6326> [東証P]になる。各種農業機械だけではなく、建機も製造しており、販売商品が多彩でインドでの活躍余地は限度なしといえるほど。株価も次第にそれに気づき、浮上が見込める。

 やや意外な分野では、関西ペイント <4613> [東証P]がある。日本ペイントと国内市場を二分する企業だが、インドでのブランド力は高く、海外販売の3割超をインドが占めるほど。今後もインドでの需要拡大が続くと見られるため、株も期待が持てる。

 産業ガス国内2位のエア・ウォーター <4088> [東証P]もインドを重要戦略エリアと位置づけて注力し、国営製鉄会社からオンサイトガス(顧客の元に出向き製造装置を設置して供給するガス)の供給案件を受注している。

 以上は個別銘柄になるが、どれに投資するか決めがたいという場合は、NEXT インド株式 <1678> [東証E]がある。インド株式指数「Nifty50指数」に連動するETF(上場投資信託)であり、株式同様に売買できる。インドの将来の発展を素直に信じられる人はこの銘柄でよい。「インドの未来を買え」となる。

2023年12月22日 記

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