グローセル Research Memo(2):ルネサス系の大手半導体商社
■会社概要
グローセル<9995>は、1954年に電子部品販売を目的に福島電気工業(株)として設立された。その翌年には日立製作所<6501>と特約店契約を締結し、1959年には半導体の販売を開始した。その後、日立系の半導体商社として事業を拡大し、1984年に商号を(株)イーストンエレクトロニクスに変更した。さらに2000年代に入ってからは、大手半導体メーカー(日立製作所、三菱電機<6503>、NEC<6701>)での半導体事業の整理・再編が進んだことに合わせて、同社も2009年には主に(株)ルネサスデバイス販売を合併し、商号を株式会社ルネサスイーストンに変更した。その後、2019年7月に商号を現在の株式会社グローセルに変更した。現在では、取扱商品の約60%がルネサス製品であり、一方でルネサスの側から見ても、同社は有力特約店として重要な存在となっている。
株式については、1995年に店頭市場に上場し、2014年2月に東京証券取引所市場第2部、同年9月には東京証券取引所市場第1部に市場変更されたが、2022年4月からは同取引所「プライム市場」に移行した。なお2023年9月末現在で、プライム市場の上場維持基準をクリアしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《SI》
提供:フィスコ