海運株が軒並み買われる展開に、中東リスクによる運賃上昇と中国経済対策への期待
川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など大手3社をはじめNSユナイテッド海運<9110>、飯野海運<9119>など海運株が全般下げ相場に逆行高。大手3社については売買代金もプライム市場の上位に食い込んでいる。中東での地政学リスクが高まるなか、欧州海運大手が周辺エリアでの運航がままならない状況となっている。このため海運運賃が今後高騰する可能性があり、日本の海運セクターにプラス材料としてとらえられているもようだ。また、中国経済との連動性が高い鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の値動きを表すバルチック海運指数はここ下落基調にあるが、「中国では年明けにも政府当局の経済対策に対する期待感が高まっている」(ネット証券アナリスト)状況にあり、これもばら積み船市況改善に伴う収益へのメリットが期待されている。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS