新興市場銘柄ダイジェスト:ユニポスは大幅に反落、グローバルWがストップ高
<3653> モルフォ 1314 +86
大幅に4日ぶり反発。グループ会社のモルフォAIソリューションズ(東京都千代田区)がデジタル庁の事業者に採択されたと発表している。同庁が三菱総合研究所<3636>に委託している「テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)」で、大分県企業局の発電所職員らが実施している水力発電所等でのアナログ計器の確認について、AIによる画像解析やカメラを活用した業務遠隔化の技術実証を推進する。
<6550> ユニポス 166 -39
大幅に反落。新たな取引材料は出ていないが、前営業日に急騰した反動で利益確定売りが出ている。前場終了時点の値下がり率は東証グロース市場で2位。Unipos株は1日に32%超も上昇し、75日移動平均線や200日移動平均線を一気に上抜けた。ただ、取引時間中としては8月28日以来約3カ月ぶりとなる節目の200円台に乗せたことから、買い一服感が台頭。4日は一転して商いを伴いながら売りに押される展開となっている。
<3936> グローバルW 198 +50
ストップ高。韓国企業向けにクラウド・オンプレミス統合プラットフォーム「MuleSoft」の並走支援サービスの提供を開始したと発表している。MuleSoftは、データやアプリケーションを接続・統合する米企業提供のプラットフォーム。自社所属の韓国人エンジニアと日本人エンジニアでチームを構成し、韓国企業が抱える課題を汲み取って反映したAPI設計・開発等を並走支援する。今後もアジア市場へのサービス展開を推進するとしている。
<3558> ジェイドG 1836 +116
大幅に反発。自社株の取得状況について、11月1-30日は取得がなかったと発表している。ジェイドグループは57万5000株(10.00億円)を上限として24年4月16日までに市場内で自社株を買い付ける予定。11月30日時点で取得済みの自社株数は41万3500株(取得価額は約6.69億円)で、株数ベースで取得予定の7割程度にとどまっている。今後、期限までにまとまった自社株の取得が期待できるとの見方から買いが入っているようだ。
<7777> 3Dマトリクス 171 +7
大幅に反発。7月18日に発行した新株予約権のうち、2万6000個(発行総数の20.5%)が権利行使され、260万株が交付されたと発表している。未行使の新株予約権は1万5662個。大量行使で将来的な株式価値の希薄化懸念が後退したとの見方から、買い優勢となっている。また、スリー・ディー・マトリックス株は11月14日に直近安値(149円)を付けてからは堅調に推移しており、先高観も買いを後押ししているとみられる。
<4978> リプロセル 209 +7
大幅に6日ぶり反発。創薬研究用途の初代ヒト肝細胞を製造するウクライナのPreci社と日本国内での製品販売に関する契約を締結したと発表している。初代ヒト肝細胞は、創薬開発、特に薬物動態・肝毒性等評価で広く用いられている細胞。現場では高品質でロット間差の少ない細胞の安定的な供給が課題となっているが、Preci社は定期的かつ安定的に初代ヒト肝細胞を取得しているという。
《ST》
提供:フィスコ