propetec Research Memo(7):ニトリや弁護士ドットコムと、新たなサービスを展開
■property technologies<5527>の業績動向
3. トピック
(1) ニトリと「サブスクリプション型ホームステージングサービス」を共同開発
子会社のホームネットは、(株)ニトリとリノベーション住宅に向けた「サブスクリプション型ホームステージングサービス」を共同開発し、2023年5月に提供開始した。ホームネットでは、物件内覧で実際の暮らしをイメージできるホームステージングが顧客に好評である。ステージングの設営には、ニトリが展開している事業者向けのサブスクリプションサービス「ニトリのホームステージング」を活用している。家具や小物などを一定期間レンタルして販売物件に配置するサービスである。これまで移設や入れ替えなどで生じていたホームステージングのコストの最適化を目的としている。
同サービスは1年契約のサブスクリプション料金を設定することで、顧客はより自由なホームステージングが可能となる。また、気に入った家具類はそのまま購入できる。これによりホームネットのリノベーション住宅の魅力が高まり、販売促進に寄与する効果が期待される。なおホームネットのリノベーションブランド「FURVAL」シリーズは、物件だけでなく家具類も住宅ローンに組み込める点が特長で、同サービスにも対応している。
(2)「弁護士ドットコム」と「KAITRY」が提携
同社は、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム(R)」を運営する弁護士ドットコム<6027>と提携し、2023年10月より不動産に関連した法的な課題・トラブル解消などの相談ができる弁護士を紹介する特設ページ「KAITRY利用者限定法律相談」を新設した。
「KAITRY」ユーザーの中には、遺産分割や財産分与、訴訟などの不動産に関する法律問題を抱えているユーザーも多く、同提携によりユーザーが抱える問題の解決策の一助となり、同社が目指す「より気軽な住み替えのサポート」に役立つことが期待される。
(3)「KAITRY」LINE公式アカウントのAIチャット機能に「GPT-4」搭載
同社は2023年10月より、iBuyerプラットフォーム「KAITRY」のLINE公式アカウントのAIチャット機能に、米国の非営利団体OpenAIが提供する「GPT-4」を搭載した。
同社グループがこれまで培ったマンション売買のノウハウや専門知識などを「GPT-4」に学習させることで、マンション売買に特化した独自の回答が可能となった。ユーザーにとって複雑な中古マンション売買において、人を介さずいつでも気軽に問合せできることは取引のハードルを下げることとなり、気軽な住み替えの後押しとして期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清野克純)
《AS》
提供:フィスコ