ランドコンピュータ---2Qは2ケタ増収増益、通期連結業績予想の上方修正に加えて期末配当金の増配を発表
ランドコンピュータ<3924>は13日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比19.6%増の64.65億円、営業利益が同72.1%増の7.61億円、経常利益が同71.6%増の7.75億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同95.1%増の5.25億円となった。
システムインテグレーション・サービスの売上高は前年同期比21.1%増の36.57億円となった。金融分野については、ネットバンク及び信託銀行向け受託開発案件が堅調に推移し、またクレジットカード分野も前年に引き続き順調に推移したことにより前年を大きく上回った。また、産業・流通分野については、通信回線事業者向け受託開発案件が堅調に推移し、公共分野については前年度から続いている大型プロジェクト案件及び行政機関向けシステム開発案件の受注による売上が増加したこと等により大きく伸長している。
インフラソリューション・サービスの売上高は同7.4%増の6.48億円となった。同社におけるDX推進の中心であるクラウド開発については、人材育成の強化を行い、公共向けクラウド案件の受注により売上高が増加している。また半導体不足の影響が緩和したことによる基盤構築・導入案件の受注が増加した。
パッケージベースSI・サービスの売上高は同21.3%増の21.60億円となった。同社における成長戦略の柱であるパッケージベースSI・サービスについては、引き続きDX推進の中心であるクラウド分野のSalesforce関連の導入支援及びアドオン開発の全社展開における大型案件獲得により、売上高が増加している。また、子会社インフリーでの中心ビジネスであるSAP関連の導入支援及びアドオン開発の売上高については、大規模プロジェクトの受注による当社事業部門と共同体制を構築し対応した結果、大幅に増加している。さらに子会社テクニゲートと同社事業部門が展開する会計パッケージの導入支援、保守及びアドオン開発の売上高については、2023年10月1日からのインボイス制度開始を迎え、バージョンアップ作業及びアドオン開発の改修案件の受注により、売上が急伸した。
2024年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比14.9%増(前回予想比7.2%増)の133.00億円、営業利益が同32.1%増(同13.0%増)の16.15億円、経常利益が同32.2%増(同13.1%増)の16.36億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.6%増(同18.9%増)の10.70億円としている。
また、通期連結業績予想の修正に伴い、期末配当金において1株当たり5.00円を増配することを発表した。この結果、2024年3月期の1株当たりの配当金は、中間配当金20.00円、期末配当金20.00円となり、年間配当金は40.00円となる。
《SI》
提供:フィスコ