<注目銘柄>=ポエック、今期業績予想は保守的
ポエック<9264>は、1200円を挟んだ展開となっているが、今後の業績拡大期待を十分に織り込んだ水準とはいえず、拾い場ととらえたい。
同社は水処理機器や環境・エネルギー関連機器、防災・安全機器の製造販売が主な事業。10月13日に発表した23年8月期連結決算では、営業利益は4億300万円(前の期比46.7%増)と大幅増益を達成した。主力の環境・エネルギー事業で前の期から引き継いだ水処理機器関係の大型受注案件が反映されたことや環境問題意識の高まりによる廃棄物処理とリサイクル技術への投資が増加傾向で推移し関連機器の受注が底上げされたことが貢献。また、動力・重機等事業で工作機械関連の需要が増加傾向で推移したことや船舶関連の小型エンジン部品の生産工程の見直しによる業務効率化なども寄与した。
24年8月期計画にあたっては、会社側では環境・エネルギー事業で計上確度が高い案件だけを計画に組み入れているほか、防災・安全事業でも保守的に計画を策定しているとコメントしている。特に注目されているのが防災・安全事業の病院・福祉施設向けスプリンクラー消火装置「ナイアス」で、16年4月に施行された改正消防法で定められた病院・診療所などの消防用設備の設置義務化の期限が25年6月にせまるなか、新設・更新ニーズが高まる可能性がある。業績上振れの可能性は十分にあろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は水処理機器や環境・エネルギー関連機器、防災・安全機器の製造販売が主な事業。10月13日に発表した23年8月期連結決算では、営業利益は4億300万円(前の期比46.7%増)と大幅増益を達成した。主力の環境・エネルギー事業で前の期から引き継いだ水処理機器関係の大型受注案件が反映されたことや環境問題意識の高まりによる廃棄物処理とリサイクル技術への投資が増加傾向で推移し関連機器の受注が底上げされたことが貢献。また、動力・重機等事業で工作機械関連の需要が増加傾向で推移したことや船舶関連の小型エンジン部品の生産工程の見直しによる業務効率化なども寄与した。
24年8月期計画にあたっては、会社側では環境・エネルギー事業で計上確度が高い案件だけを計画に組み入れているほか、防災・安全事業でも保守的に計画を策定しているとコメントしている。特に注目されているのが防災・安全事業の病院・福祉施設向けスプリンクラー消火装置「ナイアス」で、16年4月に施行された改正消防法で定められた病院・診療所などの消防用設備の設置義務化の期限が25年6月にせまるなか、新設・更新ニーズが高まる可能性がある。業績上振れの可能性は十分にあろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS