澁澤倉庫---2Q減収なるも、物流事業の倉庫業務およびその他の物流業務は売上高増
澁澤倉庫<9304>は7日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比5.7%減の370.94億円、営業利益が同12.4%減の21.48億円、経常利益が同13.7%減の26.34億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同27.8%減の17.52億円となった。
物流事業の営業収益は前年同期比5.8%減の342.43億円となった。営業費用は、取扱い減少に伴う作業費や単価下落による仕入運賃等が減少したことにより、同5.7%減の326.02億円となった。以上により、営業利益は同8.1%減の16.41億円となった。倉庫業務は、機械部品等の保管や流通加工業務が増加したほか、前期中に取扱いを開始した業務が期初から寄与し、営業収益は同0.3%増の90.24億円となった。港湾運送業務は、船内荷役業務が増加したが、輸出入荷捌業務が減少したことにより、営業収益は同4.2%減の32.83億円となった。陸上運送業務は、引越業務が増加したものの、日用品等の輸配送業務やフェリー輸送業務が低調に推移し、営業収益は同0.3%減の162.46億円となった。国際輸送業務は、海上・航空運賃単価が前期比で下落したほか、輸出入航空貨物、輸出入海上貨物、海外現地法人の取扱いが減少し、営業収益は同33.6%減の41.54億円となった。その他の物流業務は、横浜地区でのR&D施設賃貸の稼働率向上により、営業収益は同11.1%増の15.35億円となった。
不動産事業について、テナント工事請負業務や一部施設の不動産賃貸収入が減少したことにより、営業収益は同3.5%減の29.94億円となった。営業費用は、取扱い減少に伴い、同3.0%減の14.91億円となった。以上により、営業利益は同4.0%減の15.03億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.6%増の790.00億円、営業利益が同4.0%減の47.00億円、経常利益が同9.4%減の53.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.2%減の36.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ