フロイントが新値街道まい進、全固体電池用装置の開発に期待
フロイント産業<6312>は前日の大幅高に続き、きょうも上値指向を継続、一時26円高の865円まで上値を伸ばし連日の年初来高値更新と気を吐いている。製薬企業向けに造粒・コーティング装置を製造・販売しており、ジェネリックメーカーの設備投資増強の動きを背景に受注残が積み上がっている。24年2月期上期(23年3~8月)の営業利益は1億7700万円の黒字(前年同期は6700万円の赤字)と回復色が鮮明、特に6~8月期が2億600万円と好調を極め3~5月期に計上した赤字(2900万円)を完全に吸収した。一方、同社の手掛ける造粒・コーティング装置は全固体電池の製造工程にも応用が利くことで、会社側でも全固体電池用の製品開発に力を入れている。全固体電池はトヨタ自動車<7203>が電気自動車(EV)向けに次世代電池として採用する計画で量産化に向けた開発を進捗させており、27年度に発売するEVに搭載する計画を明示している。全固体電池の市場は巨大であり、フロイントは大きなビジネスチャンスを得る可能性が意識されている。
出所:MINKABU PRESS
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