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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6963 ローム

東証P
1,414.0円
前日比
-32.5
-2.25%
PTS
1,417円
22:17 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.58 3.54 17.34
時価総額 5,709億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─自動車、半導体関連セクターに妙味あり!


「自動車、半導体関連セクターに妙味あり!」

●まさに、これは「いつか来た道」ではないか!

 まさに、これは「いつか来た道」ではないか。セプテンバー&オクトーバー効果(秋の買いは翌春に大きな実りをもたらす確率が高い)、およびGARP(Growth at a Reasonable Price→優良株の安いところを買う)戦術は今後、十分な威力(投資成果)を発揮することになろう。

 世界の株式市場は9月中旬以降、リスクオフの姿勢を強めた。投機筋は先物を売りまくり、投資家はじっと身をひそめていた状態だ。各国中央銀行の金融政策に対する不透明感に加え、地政学上のリスク(特に、イスラエルとハマスの軍事衝突)の台頭である。

 最近のヘッジファンドはAI(人工知能)を駆使し、値動きをひたすら追う。極端な話、先は読まない。基本方針は「その日、その日の出来心」である。逆に言うと、マーケットの動向に素直だ、といえる。まあ、余計なことを考えない方がよい。流れは明らかに変わった。ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁は「利上げ打ち止め」を示唆している。

 FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言は利上げの余地を残しているものの、景気実勢を考えると、利上げサイクルが終了したのは確実だろう。ECB、FRBともに、2024年は利下げのタイミングを探る段階に入る。日銀は“真逆”のコースを進んでいるが、デフレ克服優先の政策であり、やむを得ないと思う。

●トヨタ、アドバンテストがリード役に!

 需給面ではアメリカの機関投資家の年度末(9月)、年度初め(10月)のポジション調整が完了、会社型投信の利益圧縮のための損出し(10月末が期限)、ヘッジファンドの解約売りが一巡したとみられる。投機筋はショートポジションの手仕舞いを行う。マーケットの主役は投機(売り)が投資(買い)に劇的に変化する。

 11~12月相場には期待できそうだ。何を狙うか。生産の復調、円安メリットを満喫しているトヨタ自動車 <7203> [東証P]の2024年3月期の連結営業利益は4.5兆円(前期比65.1%増)と、期初予想(3兆円)を大幅に上回る。トヨタ系のデンソー <6902> [東証P]、アイシン <7259> [東証P]の業績も好調である。

 EV(電気自動車)自動運転などに使われる電子部品の性能試験(信頼性評価)を手掛けているクオルテック <9165> [東証G]、電子部品商社の萩原電気ホールディングス <7467> [東証P]はともに、主要取引先がデンソーだ。悪いわけがない。いや、この活況が当分の間、続くだろう。

  半導体関連セクターには引き続いて注目できる。アメリカ市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、クアルコム<QCOM>などが好人気だ。エヌビディア<NVDA>のGPU(画像処理半導体)の生産に不可欠なテスターで世界大手のアドバンテスト <6857> [東証P]はじっくり狙える。

 ダイシングマシンではディスコ <6146> [東証P]、ウエハ洗浄装置のSCREENホールディングス <7735> [東証P]、マスク欠陥検査装置のレーザーテック <6920> [東証P]、パワー半導体のローム <6963> [東証P]は来期の大幅増益が確実視されている。

 このほか、個別銘柄ではインボイス関連特需を受けているウイングアーク1st <4432> [東証P]、台湾系で半導体テスト工程受託を展開するテラプローブ <6627> [東証S]、AI技術に強いHEROZ <4382> 、半導体部材のデクセリアルズ <4980> [東証P]などに妙味があろう。
 
2023年11月2日 記

株探ニュース

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